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「えっ！？」
「なに、そんな驚くこと？」
大げさに反応した私に対して、潤くんは不思議そうな面持ち。クールな表情。
桁外れの綺麗な顔だろうとは客観的に分かる。
だけど、小さい頃からずっとその顔を見ていたから今では割と潤くんの顔の綺麗さは普通だと思える。
でもやっぱり一緒に歩いていると、チラチラと潤くんに視線が集まるからその顔はとんでもなく美形なんだろう。
まさに人の目を引くような風貌。
普通ではないんだけど、物心つく前から一緒に過ごしていたせいで、嫌でも目が慣れてしまったから、私のイケメンの基準値は結構高め。
そりゃしょうがない。だってすぐ近くにこんなにもイケメンがいるんだから。
それでも翔さんは私のイケメン基準値を遥かに超えるほど、王子様でキラキラしていて眩しかった。
だから翔さんの顔の綺麗さは潤くん並みなんだと思う。いやそれ以上かもしれない。
だって直視できないほどキラキラしていたんだから。
こんな王子様みたいな人見たことない！ってくらいにかっこいいと思った第一印象。
「いや、ちょっと…ね」
潤くんからの問い掛けに少し言い淀む。
まさか…ね。こんなところで繋がりがあるなんて思いもしない。
翔さん友達にスピーチ頼まれたって言ってたから、潤くんが参列したその結婚式は、翔さんの好きだった人と友達の結婚式で違いない。
「え、もしかしてA知ってんの？俺の同期のやつ。二宮和也って言うんだけど」
二宮和也…っていうんだ、翔さんのお友達。
私と同じように“翔さん”と呼ぶ彼は、翔さんの好きだった人の旦那さん。
その彼が、まさか潤くんの会社の同期だったとは、世間って意外と狭い。
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作者名：妃紀
| 作成日時：2018年12月2日 19時
