ろくじゅう。 ページ10
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もうちょいゆっくりしてってや。
隊長のお言葉に甘えて、ソファに座りながら上の空になる。隊長はお風呂に入ってしまった。
さっき、少しだけど思って隊長の机の上を見てみた。前は整理整頓されていたのに、今や机の上にはお菓子作りに関する本が並べてあったのには少し驚いた。
多分不器用な隊長なりに頑張ってくれたのかな、なんて考えたら頬のニヤケが止まらなくなって、しばらくは口元を手で抑えていた。
『…雨でも降りそうだな…。』
今日は満月だと言うのに、月は雲の間から顔を覗かせてはくれない。それどころか雨雲が広がっていて、今にでも降り出しそうな雰囲気を漂わせていた。
…明日は屋内訓練だけど、雨は憂鬱にもなってしまうので好むことは出来ない。降らないことを願いながら、隊長がお風呂から出てくることを願っていた。
案の定降り出してきた雨を見て、窓越しに溜息を零した。寝起きだって言うのに、やはり憂鬱だ。
昔から雨はなんだか嫌いで、雨が降ったその日はなんとも憂鬱になってしまう。時刻は6時半。支度を済ませて、雨でも1日頑張ろう。
今日から訓練はコネシマ大佐、シャオロン大佐等が率いている突撃部隊と一緒にすることになったらしい。
御二方の訓練を受けれることには感激しているが、どうしても自分以外の部下とするとなったら頭をひねらせてしまう。…複雑だ。今度はどんな目で見られるのだろう。
らしくもなくそう考えていては、軍服のボタンを1つズレて付けていることに気がついた。
時間もそんなにないと言うのに焦った自分は、急いでつけ直す。
外からは、珍しく土砂降りな雨音だけが虚しく部屋に響き渡る。
時間はスムーズに進んで、訓練時間。私は隊長の隣に並ぶ。
3つの軍隊が集まっていることもあるのか人数が物凄い。女のせいでもあるのか私の身長よりも高い子の方が断然多くて気が引けてしまった。
送られる視線に一々怖がってる暇はない。さっと心を切り替えては、少し楽になった気がした。
訓練が始まると、私の元に色々聞きに来てくれる人は居た。まぁ自分の軍隊に過ぎないけど。それでも良かった。自分の部下に見放されては終わりだ。
一通り教え終わると、自分の元に1つの影がまた近寄ってくる。
「俺の方が強い」
『…そう。それで？』
「タイマンだよ。…勝負しろ。」
戦争も近いのに何を競う必要があるのか。そう思って口に出しても無意味だと察した私は、その言葉に黙って頷くしかなかった。
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霊的なワカメ - 完結おめでとうございます！最初から読んで、あとがきよんだらもう涙が…もうゾムニキちゅきになる(( (2019年9月5日 18時) (
レス) id: b0bd222af1 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後のぐるさんとトン氏のおめでとうの言い合いがなんか心に響いて泣きました。。 (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 完結おめでとうございます！！初コメ失礼します！最初の方からお気に入り登録をして、更新を今か今かと、とても楽しみに待たせていただいてました！！最後までとても面白かったです！！これからも頑張ってください！！前もこれからも応援してます！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 016f4e96b2 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@チョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら応援させていただいてました！作者様の書く話は全部面白くて、更新を楽しみにしていました。これからも頑張ってください！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: 5f37b2aaaf (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・エイヴェル - 完結おめでとうございます！いやぁ…最高ですね←毎回更新がされるたび叫びながら読んでました！新作も面白いです！これからも活動頑張ってください！お疲れさまでした！ (2019年4月3日 12時) (レス) id: ed12923335 (このIDを非表示/違反報告)
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