ななじゅうに。 ページ22
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zm｢エミさん。｣
eml｢どうなん、Aさんの様態は。｣
zm｢近々起きるけど宴会の期間に起きるのはちょっと難しいってさ。｣
eml｢…そうか。｣
zm｢心配？｣
eml｢教え子やし｣
zm｢せやな。｣
ふ、と息を吐いてガヤガヤと騒ぐ兵士を眺める。…俺がしっかりしてれば、今隣にAはおったんかな。エミさんにもこんな思いさせなくて済んだかもしれない。
ちょっとだけ悔しかくて顔を歪める中、エミさんはそんな俺の心情察したかのように話を逸らす。
eml｢ゾムさんは足、大丈夫なん。｣
zm｢嗚呼、ペ神から貰った薬飲んで、安静にしとれば休暇の間に治るって。｣
eml｢あの人なんでもありやな…｣
此方としては大助かりやけど。お酒を1口飲むと、当然だがアルコールが頭の中を巡る。懐かしい。1ヶ月は口にしてなかった味と感覚。
エミさんもちょくちょくと飲んでいれば、もう1つの隣の席にはコネシマが座った。
kn｢いやぁお疲れさんやな。今回の主役のようなもんなんやで、お前。｣
zm｢…A居らんし。｣
kn｢Aが居らん間はお前が盛り上がるしかないんやで。｣
zm｢…複雑や。｣
そういうなって、と肩を組まれたので肩の力を抜くことにした。彼女はちゃんと起きるわけだし、今ソワソワしたってどうにもならない。これからは医務室に通おう。
心の内にそう決めては、両隣に居た2人はよくわからないと言った顔をしていた。
さて、飲んで食おう。
2人の肩を俺が思い切り組むと、サーっと顔を青くした。
zm｢…なぁ、そろそろ起きてや。｣
3日目の昼。俺は医務室に訪れた。ペ神も居ないからいいかと、天井を向いたまま寝ているAに話しかけた。
頬にもガーゼが着いていて、手も擦り傷を多く作っていた。そんな手をそっと握って、ベッドに腰掛けた。
zm｢…ずっと待ってるんやで。昨日も宴会サボってもうたわ。｣
薄ら笑みを浮かべて、手を握る力を少し強めてしまう。その手を握り返してくれることは無い。でも体温は確かにあって、泣きそうになってしまった。
大丈夫、生きとる。
zm｢言ってやりたいねん、Aの方がずっと活躍してたことも、支えてくれたことも、全部、全部。｣
声も手も震える。
見たい、あの笑顔が、隊長って呼んでくれる、愛しいあの声を。
zm｢目、開けてや…｣
その時、弱い力で握り返されたような気がした。
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霊的なワカメ - 完結おめでとうございます！最初から読んで、あとがきよんだらもう涙が…もうゾムニキちゅきになる(( (2019年9月5日 18時) (
レス) id: b0bd222af1 (このIDを非表示/違反報告)
ニナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後のぐるさんとトン氏のおめでとうの言い合いがなんか心に響いて泣きました。。 (2019年4月23日 20時) (レス) id: 0e6fc5e8be (このIDを非表示/違反報告)
七海の狐(プロフ) - 完結おめでとうございます！！初コメ失礼します！最初の方からお気に入り登録をして、更新を今か今かと、とても楽しみに待たせていただいてました！！最後までとても面白かったです！！これからも頑張ってください！！前もこれからも応援してます！！ (2019年4月3日 23時) (レス) id: 016f4e96b2 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@チョコ(プロフ) - 完結おめでとうございます！陰ながら応援させていただいてました！作者様の書く話は全部面白くて、更新を楽しみにしていました。これからも頑張ってください！ (2019年4月3日 15時) (レス) id: 5f37b2aaaf (このIDを非表示/違反報告)
ルナ・エイヴェル - 完結おめでとうございます！いやぁ…最高ですね←毎回更新がされるたび叫びながら読んでました！新作も面白いです！これからも活動頑張ってください！お疲れさまでした！ (2019年4月3日 12時) (レス) id: ed12923335 (このIDを非表示/違反報告)
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