鬼と人の境界者

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Aside






だから町で情報を集めて捕まらないように。


……殺されないようにしていた。








それから数年。

母さんは病で亡くなった。







俺は町から離れて修行の旅に出た。





俺は見た目も匂いだって人間そのまま。歯も幸い尖っていない。






でもひとつ。腕だけが鬼の形を残していた。





(でもこれは父さんの唯一の俺に残っているもの)





……どうしても手放すことができなかった。






そのせいで鬼ということがバレることが多かったが足が早かったおかげで逃げる事が出来ていた。









それから数十、数百年後。






俺は静かに1人山の奥で暮らしていた。






でもある日。家の前で人が倒れていたのだ。





(……この服装、鬼殺隊だ。)




…俺はこいつらを助けた。


ここで恩を売れば俺は自由になれると思ったから。









そいつの名は鱗滝左近次。







『どうだ？傷の具合は』



真昼間に俺は熊を狩りに出ていた。



(こいつは俺を人間だと思うはずだ)






だって日中鬼は活動ができないから。




鱗滝「あぁ、何から何まですまない…」






『いいさ、どうせ減るもんじゃない。



それに……飯は大勢で食った方が上手いしな！』









それから数週間後、あいつらは本拠地に戻って行った。






「何かあれば頼ってくれ。この恩は必ず返す」





『…わかった。その時は頼むよ、左近次』









ーーーーーーー







それから数年後


俺たちは親友になるなでの仲になっていた。

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