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『ぇ、ぁ、』
「A？聞いとる？」
『あ、え、？ふつつかものですがよろしくお願いします……？』
「それまだ早いわ(笑)」
『……ほんまにあたしでいいの？』
「先言い出したんAやで？」
『……途中で気が変わったとか言ってももうむりやで』
「大丈夫。俺お前しか見えてへんし」
歯の浮くようなセリフをサラッと言いのけてしまう誠也くんはほんまにずるい。しかもそれが様になってしまうんやから尚更。
「Aは？」
『ぁ、ぇ、ぁのー、せぇやくんだけ、です、』
「ん、よく言えました。もう嫌いとか言うたあかんで」
『あ、れは、だって、誠也くんも正門くんも悪いもん』
「そやとしても。正門、本気で落ち込んどったで」
『正門くん、案外あたしのこと大好きやからね』
「俺には負けるけどな。ていうか俺も結構キツかってんけど？」
『ごめんなさい…？』
「なんで疑問形やねん。これは次会う時なんかして慰めてもらわな俺立ち直られへんかもなー」
『な、なんかってなに…！へんなことはせんからね…！』
「えー俺そんなん言うてないのにーへんなこと考えてんのはAやん。うーわAちゃんやらしー」
『……もう誠也くんには絶対なんもせえへん』
「ごめんて、冗談やん(笑)一緒におれるだけでええよ。あ、呼ばれたからそろそろ戻るわ。終わったらまた連絡する」
『あ、うん。がんばってね、』
「ん、ほなな」
名残惜しくも切られてしまった電話。スマホを握りしめたままソファになだれ込み、ホーム画面に設定していた誠也くんの写真をただただ呆然と見つめる。
えっと……、今何が起こったっけ……？
正門くんと電話してて、結婚の話になって、ついうっかり誠也くんと結婚したいみたいな話して、そしたら実はそれ全部誠也くんが聞いてて、かと思えばプロポーズ予告みたいなことされて。
え？この短時間で起こっていいことじゃなくない？詰め込みすぎじゃない？ていうかキャパオーバーやねんけど。
『ほんまにどんな顔して会えばいいん……』
いつまで経っても冷めない顔の熱と昂った感情は、数時間後にお仕事を終えた誠也くんから連絡が来てもそのままの熱さを保ったままやった。
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
