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『正門くん！！！！！！』
「もぉ〜！だから俺イヤや言うたやないですか〜！」
「A、正門なんも悪ないからあんま怒ったんな」
『黙ってたんやから正門くんも同罪やもん！！！！』
「ごめんやでAちゃん。でも先輩の言うこと無視できひんかってん」
「おい俺のせいか」
「そもそも隠しとけ言うたん誠也くんやないですか」
『も〜〜〜！いやや〜〜〜！どっちもきらい〜〜〜！』
「え！？A！？うそやん！？泣いてんの！？」
恥ずかしすぎるのと、なんであんなこと言うたんやろっていうのと、とにかくなんか分からんけど子供みたいにわんわん泣いてしまった。
そんなアホみたいに泣いてるあたしに呆れたんか突如切られてしまった電話。あかん。きっとこれとうとうほんまに愛想つかされたやつや。こんな重くてめんどくさい女やってられるかって電話切られたやつや。
思い込みが激しいのは昔からで。一度そう思ってしまえば更にぼろぼろと零れ落ちてくる涙。人が一生に出る涙の量は決まってるって言うけどあれ絶対うそや。止まらへんもん。
そう思ってたら着信音と共に震えるスマホ。掛けてきたのは誠也くんで、慌ててスマホをタップした。
『せやくんきらいにならんといて、』
「は？なにがどうなってそうなんねん(笑)」
『だってでんわきった、』
「あー、ごめんごめん。正門おらんとこで掛け直したかったから。ていうか俺1回切るで言うたで？聞いてへんかったやろ？」
『うそや、』
「うそちゃう。そうやって1人で思い込むの、Aの悪いとこやで」
『……ごめんなさい、』
「ん、怒ってるんちゃうから泣き止み」
『ぁい、』
「あんま俺のおらんとこで泣かんといてや。どうにもしてやられへんのいややから」
『……せやくんそういうとこずるくていや』
「なにがやねん(笑)」
『かっこよくてむかつく』
「かっこいいんやったらええやん(笑)」
ずびずびと鼻をすするあたしに笑ってくれる誠也くんに、あたしも笑みがこぼれた。笑ってくれる人でよかった。
「……もうちょっと待っとってな」
『うん？あ、次くるのあさってやっけ？そろそろ誠也くんの冬のパジャマ出しとかなねぇ』
「そうやなくて。結婚」
『へ、』
「今はまだ無理やし、いつになるかは分からんけど、近い将来絶対ちゃんと言うから。それまでは左の薬指、俺のためにあけといて」
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てと(プロフ) - 大変失礼致しました。設定変更させて頂きました。ご指摘下さった方々ありがとうございました。 (2022年10月22日 14時) (
レス) id: c558a54b1b (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑雲 - オ.リ.フ.ラ立ってます、、！外さないと違反になってしまいますよ〜^^; (2022年10月22日 12時) (レス) id: 375c64130e (このIDを非表示/違反報告)
オシヒカリ(プロフ) - オリ/フラ立ってますよ… (2022年10月22日 10時) (レス) id: dcc6542c5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てと | 作成日時：2022年10月22日 2時
