【うたプリ】目の前の景色があの日から突然消えたんだ (ページ3)

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いつもの世界ページ3

ピピピッピピピッ

携帯のアラームが部屋に鳴り響く

『ん～……あと5ふ…………ん！？』

ﾊﾞｯと布団から飛び起きる
い、今…何時……？
嫌な汗が流れる

『えっ！？け、携帯っ』

ふと部屋の扉が開く音がする

ガチャ

蘭｢ここだっつの、あと、今はまだ6時だ。安心しろ｣

この声、蘭丸お兄ちゃんだ！
と、声のした方に振り返る

『おはよう！蘭丸お兄ちゃん！？』

あ、頭で蘭丸お兄ちゃんとわかってても
目が見えないから確信できないなぁ……

蘭｢おう、おはよ。目の調子はどうだ？｣

うん、うんやっぱり蘭丸お兄ちゃんだね

『大丈夫だよ～、でもやっぱり見えないし…真っ暗。大人になった蘭丸お兄ちゃん見てみたいなぁ…』

こんなこと言っても蘭丸お兄ちゃんは困るだけなんだけど
顔が見えないから余計怖い。

蘭｢大丈夫だ、気にすんな。いつかぜってーお前をなおしてやる｣

声でわかるよお兄ちゃん
無理してるんでしょ？
てが震えてるよ
ごめんねお兄ちゃん

『うん！』

今はまだ、気づかないふりをしてもいいよね？