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国木田side
谷「と云う事は、即殺されるような事は無さそうですね」
宵「はい」
国「念の為、後で社長に護衛を付けるよう頼んでおこう。・・・・・・それと宵音」
宵「はい?」
国「あの無謀過ぎる策は褒められるものじゃないが・・・一応礼を言う。人質解放の協力に感謝する」
宵「有り難かって良いのかは判りませんが。規模が大きかっただけで、人助けという当たり前の事をしたまでだというのは変わりませんよ?」
そうこう云っている間に、探偵社に近付いてきた。
谷「・・・そう云えば、会議の方、滞りなく進んでますかね?」
国「当然だ。進む訳無いだろう」
宵「進まないんですね、其処」
国「あの面子で真面な案が出る筈が無い。太宰がおらんだけまだマシだ」
谷「残して来る人、間違えましたかね・・・?せめて敦くんが戻っていれば」
国「否、敦1人であの個性の塊に勝てると思うか?」
谷「無理ですね」即答。
国「寧ろ、持ち帰られた太宰が加わる事で、もう収集が付かなくなっている可能性が大だ」
此れで若し良案が出ていようものなら、俺は間違い無くショック死する。
3人で社の扉を潜った。
国「只今戻りました」
太「あ、お帰り国木田君」
普通に太宰が居た。
国「お帰りじゃないわお前‼何処行っとった一体⁉」
太「河」
国「貴様・・・っ(太「あっ宵音ちゃんいらっしゃ〜い!先刻振りだね?にしても一体如何して戻って来たんだい?(国「人の話を聞けぇぇ!」
宵「こんにちは、えぇ・・・ダサイさん?でしたっけ」
太「一寸酷くない?」
宵「あれ、間違ってました?」
国「合ってるぞ、宵音」
太「いや違うから。と云うか悪意無しだったの今の」
宵「はい、全くもって。御免なさい、太宰さんでしたね」
そう云えば、先刻俺も間違えられたな。
何だったか。そう、国枝だ。
まあ似ていなくは無いが。
人の名前を覚えるのが苦手なのか?
と、此処で、皆が集う会議室から、灰になった敦が顔を出した。
敦「く、国木田さん、助けて下さい。その、僕1人であれを捌くのは、荷が重過ぎ・・・って、うわ⁉済みません////!」
宵音に気付いた敦が、情け無い姿が恥ずかしかったのか顔を赤らめた。
敦「は、初めまして。貴女が宵音さんですよね?僕は中島敦っていいます」
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作者side(←遊ぶな
え、いつの間にお気に入り7人いってんの?
そして一日のヒット数30越えってなんで?
感謝の極みですm(._.)m
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作者名:灰翠玲 x他1人 | 作成日時:2020年10月25日 6時