ごめんね。そして――ありがとう。

９、昼休みの雑談 ページ10

そして、初日から神威先生のせいで(ここ重要)全く勉強できないまま、お昼休みになった。

お昼はクオと約束している。クオ、どこだろ・・・。

＊

く「おーい、未来！」

あ、クオだ！

＊

み「クオ！お弁当、どこで食べる？」

く「うーん・・・やっぱ屋上だな！」

み「なんで？」

く「だって、漫画だとよく屋上で弁当食べんじゃん。雰囲気だよ雰囲気。」

み「そうかな〜。教室の方があったかいじゃん。」

＊

そんな会話をしながら、屋上へ。

・・・ホントだ。誰かいるし。

＊

く「なっ？」

み「うーん、じゃ、いっか！屋上で食べよ。」

＊

そうして、お弁当の包を開ける。今日はサンドイッチを作ってきたんだ。

く「わ、うまそう。」

み「いる？」

く「おぅ、サンキュー！」

＊

二人でサンドイッチを食べながら、今日の話をする。

み「――でさ。神威先生が寝過ごしたっぽくて、四時間目まで自習だったんだよ？ある意味すごいよね。」

く「おー、いいなあ、それ。でも、俺の組も一時間目は自習だった。クラスに、レンがいてさ〜。友達だから、嬉しかったよ。」

み「えっ、レン君！？」

く「？知ってんのか？」

み「いや、友達の鈴ちゃんの彼氏でさぁ。あー、クオの友達だったんだ〜・・・。」

＊

み「そうだ、それとね、外国からきた子もいたよ！友達になったんだけど、グミナ・グラスレッドちゃんていう・・・」

く「外国？悪ノ王国か？」

み「そうそれ！なんで知ってんの？」

く「いや、俺のクラスにも悪ノ王国からきた奴いてさ、名前は確か・・・。

サテリジアス・ヴェノマニアっていう――」

＊

え・・・？これ、どんな偶然！？

丁度お弁当は食べ終わった。よし、グミナちゃんに知らせよう。

み「ごめんクオ！先に教室もどるね！またあとで〜！」

く「え、未来！？急にどこ行くんだよ！まだ話すことあんのに――」

＊

クオの叫び声が聞こえたけど、また後で聞くことにしよう。

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