ごめんね。そして――ありがとう。

７、グミナちゃんの事情〜グミナside〜 ページ8

グミナside

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あ〜っ！もうすぐ自己紹介だっ！緊張するなぁ。

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みんな、私が外国人って知ったら、どう思うかな・・・？

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――考えないようにしよう。怖くなっちゃうし。

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が「次、いってくれ。」

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・・・よし！

大きく息を吸って、なるべく明るく言い放つ。

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ぐ「はい！グミナ・グラスレッドです！先月から、日本にきました〜っ！でも、日本語はわかるよっ。だいじょーぶ！好きなものは人参！よろしくねぇ〜っ♪」

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うん、若干みんなポカンとしてるけど、多分うまく言えた。

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が「それじゃあ、一時間目はじめるぞ。一時間目は・・・自習だ。」

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ふーん。自習かぁ。前の学校でもよくあったな〜。

みんなはちょっとびっくりしてるみたい。おしゃべりできるから、楽しいのに・・・。

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一時間目スタートから５分。誰も勉強してない。もちろん私も。

珍しくぼ〜っとしてたら、鈴が話しかけてきた。

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り「ねねっ、グミナ！どんなとこから日本にきたの？」

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うっ。あんまり思い出したくない過去がフラッシュバック――

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ぐ「えっ・・・いや、あの、うーん・・・悪ノ王国って、知ってる？」

り・み「「知らなーい」」

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そりゃ知らないよね。てか、知ってたら困るし。

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ぐ「うん、その悪ノ王国ってとこの・・・えっと、お屋敷に住んでたの。」

み「お屋敷？グミナちゃん、お金持ちだったの？」

ぐ「うーん、まあ一応貴族ではあったけど、住んでたのは私のお屋敷じゃあなくて・・・」

り「？？？どういうこと？」

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言えるわけがない。私は悪ノ王国にいた頃、悪魔にとりつかれた幼馴染のヴェノマニアに誘拐されてそのお屋敷で暮らしてましたなんてっ。赤面ものの過去ね・・・。

あ〜もう、思い出したくないっ！

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ぐ「うぅっ・・・と、とにかく悪ノ王国のお屋敷からきたのっ！それよりさ――。」

もう、話をそらしてしまおう。ちょっと不自然だけれど。

ヴェノマニア、か・・・。懐かしいな・・・。

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