ごめんね。そして――ありがとう。

５、先生と自己紹介 ページ6

が「さ〜、ホームルームはじめるぞ〜。」

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漫画でもよく見るセリフ。あぁ、やっぱホームルームってこんな感じだよなぁ、と顔を上げた――

のだけれど。

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教室が、ガヤガヤと騒がしくなり始める。

当然鈴ちゃんも、

り「・・・ねぇ、あの先生、かっこよすぎない！？」

ぐ「そうよね、こんな普通の学校にこんな美形の先生がいるなんて・・・」

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が「我は神威がくぽだ。今日からC組の担任になる。よろしく頼むぞ。」

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神威先生は、とてもかっこいい先生だった。

隣にいる桃色の髪の女の子なんか「がくぽ先生・・・♥」とかいってハート光線飛ばしまくりだし。

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まぁ、それだけなんだけど。

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が「ん・・・？なんだ、騒がしいな。ほら、皆、まずは自己紹介をするぞ。そこの・・・亜北から紹介を頼む。」

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亜北・・・？なんか聞いたことある・・・。

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「亜北ネル。鏡中学から進学してきました。家は、「亜北製菓」という会社を営んでいます。好きなものはカレー。よろしく。」

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あ、そうだっ！あの、有名なお菓子メーカーの社長の娘さんか！

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り「美形先生に、社長令嬢・・・このクラスどんだけキャラ濃いの・・・？」

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鈴ちゃんは、そんなことをつぶやきながらノートに何かメモしてる。こんな情報、いつ使うんだろ・・・。

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り「・・・お、もうすぐ私の番だね。ようし・・・！」

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なんの気合を入れたの、鈴ちゃん。

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り「鏡音鈴ですっ！九条学園から進学して来ました！好きなものはみかんです。友達、いっぱいつくりたいな♪よろしく！」

ふぅっ、と息をついて、鈴ちゃんが座る。

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が「次、いってくれ。」

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次は、グミナちゃんかな？私もそろそろ考えなきゃ。

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ぐ「はい！グミナ・グラスレットです！先月から、日本に来ました〜っ！でも、日本語はわかるよっ。だいじょーぶ！好きなものは人参。よろしくねぇ〜っ♪」

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えっ！？グミナちゃんて、外国からきたんだっ！どんなとこからきたんだろ・・・あとできいてみよう。

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そして、次は私のばんだ・・・。どう言おうかなぁ。

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