ごめんね。そして――ありがとう。

１１、ある日の予兆〜クオside〜 ページ13

クオside
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ふぁ〜〜〜っ！眠い・・・。
最近寝不足だ。しかもその原因が、
「クラスの女子からのメール」だし・・・正直迷惑なんだけどな。
だから、返信はしていない。なのに、ストーカーかよって思うくらいにメールがくる。
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てか、何でみんな俺のメアド知ってんだよ・・・
レンと未来ぐらいにしか教えてないのに・・・。
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あぁ、でも、未来からくるメールはいつも返している。

なんで未来だけかって？・・・聞くなよな。

今日も、未来と一緒に登校してきた。

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未来は、最近学校がとても楽しいようだ。

C組のグミナだとか、ヴェノマニアについても話してくれる。・・・充実してんなぁ。

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俺も、学校がつまらないわけじゃない。レンだっているし、何より・・・

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――未来が、いる。

み「クオ？おーい、クオ！！聞こえてる？」

く「うわぁっ！す、すまん、考えごとしてた。」

み「へぇっ、クオが考え事するなんて、珍しいね。いつも何も考えてないバカみたいに見えるもん。」

く「ちょっ、未来、なにげにひでぇな・・・」

み「え？なんのこと？ほら、もうすぐ学校につくよ〜！」

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わ、ホントだ。

よし、靴履き替えるか。

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・・・ん？上履きが、ない。どうしてだろう。持って帰ってもいないし・・・

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み「どうしたのっ？クオ？行こうよ。」

く「いや、ちょっと上履きがないんだ・・・。」

み「えっ、なんで？？」

く「わからん・・・」

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そのあと、未来にも手伝ってもらって上履きを探したら、２階のゴミ箱に突っ込んであった。

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く「多分、誰かのいたずらだな。」

み「・・・クオ、大丈夫？」

く「ああ。別に気にしてないさ。授業に遅れるから、早く行こうぜ。」

み「でも、神威先生は毎朝２０分くらい遅刻するよ？」

く「・・・先生がそれでいいのか？」

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そう、この時は上履きが隠されたのなんて、よくあるただのいたずらだと思っていた。

――でも、いたずらだと思っていたことは、その日からどんどん、エスカレートしていったんだ。

１２、クオの異変→←＊予告？みたいな感じです。

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