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親に言ったら…もう喜んじゃって
凄い速さで私の荷物はまとめられた。
“あんなに有名な製菓学校出て就職先決まらないなんてねぇ”って
ずーっと言われてたから
ちょっとは安心させてあげられたみたい。
むしろ“帰ってこなくていいからねー”って笑顔で言われたくらいで
私は一人…長年住んだ実家から軽トラックに乗って
あの海の見える丘の上の店を目指した。
cafe&bar STORMに…
.
○『ここら辺ですか？』
「あーそうです……ここの坂上ったところですね」
○『はい』
運転手さんがアクセルを踏むと…
ぐんぐんトラックが坂を上って
つい、昨日決まったばかりの職場の前にゆっくり止まる。
○『荷物下ろしちゃっていいんですか？』
「ちょっと待っててください」
○『あ、はい』
私だけがトラックを降りて…
お店のドアに近づくと“close”の札がかかってて
さらに下には“定休日”の札が掛かってる。
「……やば。どうしよ」
携帯を出しても…お店の電話番号しか知らないし
お店に掛けても出ないよね？
引っ越しの人待ってるし…
でも、部屋には荷物入れられないし。
昨日…一応、引っ越しの時間連絡したんだけどな。
翔「あ、Aちゃん」
「櫻井さん!!」
翔「ごめんね…また待たせちゃったかな？」
「いえ…今着いたばかりで」
翔「俺が引っ越し手伝うね」
「あ…ありがとうございます」
お店のドアじゃない所から出てきた櫻井さんが
トラックに駆け寄って…
“荷物下ろしちゃって大丈夫です”って言ってくれたから
どんどん私の荷物が下ろされる。
.
翔「荷物意外に少ないね」
「もともとそんなに広い部屋に住んでなかったので(笑)」
翔「そっか(笑)」
「あ…私も運びますからっ!!」
翔「重いのは男に任せなさい」
お菓子のレシピ本が入った段ボールを軽々と持ち上げた櫻井さん
その後ろ姿に遅れないように…
私も衣類の入った段ボールを持って追いかけた。
.
お店の横から裏に回るとドアがあって
“家の入口はコッチね”って櫻井さんがなぜか小声で教えてくれた。
翔「あ…今、皆寝てんだよね(笑)」
「え？」
翔「バーの営業してたから」
「なるほど」
“だから静かに”って言われて…ドアが開く。
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storm@japan(プロフ) - サチ子さん» 早速来ていただけて嬉しいです!!見守っててください(笑) (2015年6月2日 13時) (
レス) id: 3dcdce8aff (このIDを非表示/違反報告)
サチ子(プロフ) - 早速新作読ませて頂きました！主人公と誰の間にラブが生まれるかとっても楽しみです！更新頑張ってください！ (2015年6月1日 17時) (レス) id: 4ae905c92e (このIDを非表示/違反報告)
storm@japan(プロフ) - 萌香♪さん» ありがとうございます!! のらりくらりとやっていこうというスタンスですので、お暇なときに読んでください(笑) 更新頑張ります!! (2015年6月1日 10時) (レス) id: 3dcdce8aff (このIDを非表示/違反報告)
萌香♪(プロフ) - 新作が出来たと聞いたので、来ちゃいました♪今回のお話は背中合わせとは対照的にもうちょっとまったり？としたお話なのでとっても読みやすいです！これからもゆっくりで良いので更新頑張って下さい！ (2015年5月31日 22時) (レス) id: 17ca2c010e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：storm@japan
| 作成日時：2015年5月23日 16時
