38話 レンside ページ40
おかしい。
いつものマスターなら、事情はきちんと言うはずだ。
というか、あんだけ楽しみにしてたパーティなんだから、意地でも帰ってくるはず。
……絶対マスターに何かあった。
それ以外考えられない。
それを皆が分かっているのか、ミク姉はボロボロ涙を流して泣いてるし、
リンはミク姉を慰めてるけど、泣きそうなのを我慢している。
花は不安そうな顔で何度も何度もマスターに電話をかけている。
ちょっと大袈裟な状況かもしれないけど、俺も本気で焦っている。
……“気をつけろ”って言ったのに…
それに、マスターが普通の人だったらこんなに心配しない。
マスターは、酷い過去と、それによるトラウマを背負っているから、俺らはこんなに心配してるんだ。
花はまだ知らないだろうけど、俺らの様子で何かを察したのかも。
……というか、
俺らだけじゃマスターが今どこにいるかなんて、分かるはずがない。
俺らボカロの力だけではこれ以上のことはできない。
だとしても…助けに呼べる人なんて……
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ
……電話？
こんなときに…誰だよ…
レ「もしもし。」
9「もしもし。
……あれ？」
……あれかな、多分どっかの歌い手さんだよね？声聞いたことある。
9「えっと…みぞれじゃないよね…？」
……あ、そうだ。
レ「俺、みぞれの家の鏡音レンです。」
9「え…それってどういう…」
レ「それは後でマスターに聞いてください。
それより、うちのマスター探してくれませんか？」
9「…え？」
レ「マスターが、20時に家を出たんですけど全く帰ってこないんです。
でも、俺らの力だとどう頑張っても無理なんです。
お願いします。マスター探してください。」
ミクとリンがこちらを見てるのに気づいた。
大丈夫って意思を込めて2人と目を合わせた。
9「……連絡がずっとつかないのって、そういうことだったんだね。
分かった。探す。待ってて。」
ﾌﾞﾁｯ
…よし。
レ「マスターの知り合いの人がマスターを探してくれる。
大丈夫。待ってよ。」
ミ「ｸﾞｽｯ…レンくん…」
リ「レン…っ」
その瞬間、リンの涙腺は崩壊した。
花「っ…何かあった…！？」
レ「マスターの知り合いの人に探してくれるように頼んだ。」
花「…マスター…」
花は少し鼻をすすったけど、泣かなかった。
…大丈夫。
ボカロ曲
スペシャルガール
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微炭酸 - え、唇噛むくせ同じです、、血美味しい、、私の場合噛むって言うより皮？を剥がしますね、、 (2020年10月18日 18時) (
レス) id: 6ab786e5ef (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - ゆなさん» あ、ごめんなさい！あまりこっちに来ないので気付きませんでしたorzコメントありがとうです(*´∀`*) (2020年9月20日 17時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
ゆな - 書くのを忘れてましたが、初見です！！コメントを書くのを忘れていたので今書きました！！リプ返お願いします！！ (2020年9月18日 16時) (レス) id: 38e3a48b3e (このIDを非表示/違反報告)
よにん - 夏々緒(カカオ)さん» だいじょぶでっせ (2020年6月5日 19時) (レス) id: 6094f32371 (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - あ、すいません。普通にカタカナだけのカカオになってました。 (2020年6月4日 20時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏々緒(カカオ) | 作成日時：2020年5月10日 9時
