検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:18,994 hit

21 ページ22

「A!!!!!」





『………!?』



え、そらるさん、?


探してくれたの?


涙でぐしゃぐしゃの顔を思い切り上げてしまった。


びっくりしてその状態で固まっていると、





フワッ



『………!』








「……っA……


はぁっ……はぁっ、」








走ってきたそらるさんに勢いのまま抱きしめられた。





『えっ…ちょ、まふは…?』


「帰ってもらった。目が覚めたらもともと帰ってもらう予定だったし。」



『………そっか、、』





力が強くて逃げられない。




離してくれない。







「……Clac.」



『えっ』



「歌声がこっちの方から聞こえた気がしたんだ。」



……うそ、そんなに声大きかった、?







「………大丈夫?」



『たくさん泣いたから大丈夫。』



俺の顔をそらるさんの両手が覆い、涙を拭われる。



なんか悪いことしているような感じがしたけど、


もうまふは俺のこと覚えてないんだし…、








『………っ』



「ほんとに大丈夫か?」





……ううん、やっぱダメみたいだ、




『振られたわけでもいなくなったわけでもないのにね、


俺の方こそまふに依存してなのかな。』




軽く微笑みかけると、また一粒、涙が頬を伝った。




「………A、」



『なに…?




……?!』







顎を軽く持ち上げられ、








そのまま口づけされた。








ソフトなタッチで、優しく、腫れ物を扱うように。








「…………忘れさせる。」




忘れるって、まふのこと…?




『………覚えていると確かにつらいよ。




でも、忘れなくないんだ。』





………




「…まふのことは忘れなくていい。






つらい気持ち忘れさせてあげるから、」




『………』







この後言われる言葉はなんとなく予想がついてた。





「最初は代わりでもいい。




俺と、付き合ってください。」






『……』


















『わかった。』






諦めとか期待とか、投げやりな気持ちとか。









ごめんね、まふ。








ありがとう。








大好きだったよ。

作者です→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , BL , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

夏々緒(カカオ) - 返信、更新共にダラダラでしたね…すいません()励みになります!ありがとうこざいます!BのLは最高() (2021年4月18日 23時) (レス) id: 46434c28e1 (このIDを非表示/違反報告)
- 腐ってます。腐ってるんです。許してください← 急にすいません。めっちゃ面白いです!びーえるとかマジ最高かよ←陰ながらですが、応援してます!!更新頑張って下さい! (2021年4月7日 22時) (レス) id: 8282529aaa (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - 神崎イノさん» うんマジうまい← ありがと!こっちも来てくれて! (2020年8月13日 22時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
神崎イノ - こっちも来たよ〜...ベーコンレタスっておいしいよね(^ω^) (2020年8月13日 21時) (レス) id: 040119bf1f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏々緒(カカオ) | 作成日時:2020年8月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。