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17 あなたside ページ18

『…』



もう時間がない。




あの夢で気がついた。





俺らには助けられるという選択肢がなかったということ。




となりですやすやと眠る大好きなひと。






あの時計が12を指した瞬間に俺たちはお互いの記憶が消える。




つまり赤の他人となるということ。




今は1時。




時間がない。




もう、薬を飲まなければいけないのだ。




「……んぅ、」




……!



「あ、Aおはよー」



ニコニコと言うまふ。




ちょっと前まではあんなに情緒不安定だったのに、今はもう薬のことなんて忘れてるんじゃない?w



まあそうだとしたら都合が良い。




「あれ、もう昼過ぎた?」


『過ぎてる過ぎてる』


「あー、まあいっか


ね、A、」



『ん?なn……



………んっ!?』



キスしてきた。





ちゅ、と音が響いて離れる。




「顔赤いね」



『うっさ…』




いつまでたっても慣れない、、









『……!』


「?どうしたの?」


『あ、なんでもないよ、』









……あ、そっか







もうこれでこういうことも終わりなんだ。





イチからやり直す、もできないことはないけど…




その前に俺の方がつぶれそうだ。






『……まふ、』



「んー?



……!?」




勇気を出してまふの胸の中に入ってみた。




「え、どうしたの…急に…っ」



恥ずかしくて顔を見合わせてられないけど、声色から照れているのを伺える。




まふの鼓動、早い…




『んん、…』



膝の上に座り、顔を首にうずめる。




「ちょ…今までAから来たことなかったじゃん、」




明らかに動揺してる。





もう、最後なんだし………




『まふ……っ』




「、なに…?」





顔をあげてまふをみつめた。





……顔あか、




恥ずかしくて思わず視界が滲んでしまう。







「A、その顔反則だって…誘ってるの…?」




……、




『誘ってる』






「へ、」






『したい…、』




びっくりと目を見開いている。





『え、っちしよ、?』






…言えた。









「……やば、」




顔を片手で覆っている。





「いいんだね…?」




『そう言ったじゃん、』




「止まんないよ…?」




『っいいよ……?』




そういった瞬間、押し倒された。

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夏々緒(カカオ) - 返信、更新共にダラダラでしたね…すいません()励みになります!ありがとうこざいます!BのLは最高() (2021年4月18日 23時) (レス) id: 46434c28e1 (このIDを非表示/違反報告)
- 腐ってます。腐ってるんです。許してください← 急にすいません。めっちゃ面白いです!びーえるとかマジ最高かよ←陰ながらですが、応援してます!!更新頑張って下さい! (2021年4月7日 22時) (レス) id: 8282529aaa (このIDを非表示/違反報告)
夏々緒(カカオ) - 神崎イノさん» うんマジうまい← ありがと!こっちも来てくれて! (2020年8月13日 22時) (レス) id: 76c815a20e (このIDを非表示/違反報告)
神崎イノ - こっちも来たよ〜...ベーコンレタスっておいしいよね(^ω^) (2020年8月13日 21時) (レス) id: 040119bf1f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夏々緒(カカオ) | 作成日時:2020年8月13日 19時

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