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風丸｢野坂とはまだ会わないのか｣
｢!!………いきなり、何で…｣
抱きつくのを止めて離れてから、複雑な表情をする兄さんを見つめた。
風丸｢前からAには何度も言っただろ？現実から"逃げるな"って｣
兄さんが言ってるのは、私が弟から逃げてるってことだ。
今は地図なんか見なくたって、スマホで場所検索できてしまう時代。
だから会いに行こうと思えば会えたんだ。
でも私にはその勇気がなくて、何度も兄さんに相談してたから…。
｢………多分、次のFFの会場で会うと思う。その時に…なんとか話してみる……｣
言葉を選んで切れ切れになりながら言うと、兄さんは私の肩に優しく手を置く。
顔を上げて兄さんを見ると、真剣な表情で私を見つめていた。
風丸｢なんとかじゃない。ちゃんと話してくるんだ｣
｢っ！なんでそんなに言うんだよ、兄さん｣
少しイラつきながら言うと、兄さんは肩から手を放して俯くと
弱気な声で呟いた。
風丸｢いや、俺の勝手…なんだけどな……｣
｢……うん」
返答を待っていると、兄さんが少し照れながら私に言った。
風丸｢その………お前を取られたくないんだよ｣
子供みてぇだろ？と言って照れながら笑う我が兄。
その間私は思考停止しており、可愛い兄さんをガン見する。
私が何も言わないからなのか、兄さんは顔を赤くしながら続きを話し出した。
風丸｢俺とAは血が繋がってないだろ？ま、繋がってる繋がってないはあんまり関係ないけどな。
でも、Aからしたら野坂はやっと会えた最愛の弟。
野坂と会ったら、Aは俺から離れてくんじゃないかって………｣
｢色々悩むから、早く結論を出して欲しいって思っただけだからな｣と付け足してフイっと顔を背ける兄さん。
｢に、兄さん………………！可愛いいいいいい!!!!｣
バッとタックルして兄さんをベッドに押し倒す形で、
抱きついた。
｢そんなこと思ってたのかよ！可愛過ぎだろ！｣
叫びながらスリスリすると、兄さんは苦しいと言って私から離れる。
そんな可愛い悩みを持ってた兄さんに私は言った。
｢確かに私は悠馬の姉だけど、兄さんの妹でもあるんだぞ？
それに今は野坂じゃなくて風丸なんだから！
悠馬に何と言われようと、私は風丸A。兄さんから離れないし、
離そうとした奴は即倒す｣←
そう言うと、安心したように｢そうか｣といつものように笑ってくれた。
あんな酷い思いは、もうしたくないんだ。
だから傍に居て、笑ってて欲しいな。
兄さん。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても楽しく読ませて頂きました！今後とも応援しています！頑張って下さい！(*´ω｀*) (2021年11月8日 9時) (
レス) @page38 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 雪華さん» またまたコメントありがとうございます！他の作品でもコメント下さった時に言ったやつと、最近はモブサイコ100とか見てますよ！ (2019年3月7日 19時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 知ってるアニメは何ですか？ (2019年2月18日 22時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - メープルあんり（＾ω＾）さん» コメントありがとうございます！面白い、がとても嬉しい言葉です｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡旦那はほんとに誰にも教えてないので、これからですよ！ちなみに視点をお願いしたキャラは旦那では無いので、いつかの話を更新する度にドキドキして欲しいです！ (2019年1月11日 8時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
春月卯月(プロフ) - 麗音さん» 見てくださって嬉しいです！あの2人の絡みでは、野坂君の違う一面を書きたいな！と思ったので、もちろんたくさん出てもらいますよ！まだまだ展開はたくさん考えてます！お楽しみに！コメントありがとうございました！ (2019年1月11日 7時) (レス) id: e961db7c14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春月卯月
| 作成日時：2018年12月16日 23時
