2 ページ3
*
ずっと一緒だった。家族との交流だってあったし、一緒に風呂だって入ったりした仲だったから。でも、そんな此奴に変な違和感を持っていた。
此奴はきっと、メアじゃないメアだ。
自分でと何を言っているのかさっぱり分からなくなる。けれど、そう言える根拠だって無いし、こんな事を周りに話せばいつか彼奴にも回って笑われるに決まっているから。
でもすぐに分かったのは自分だけだろう、だってずっと誰よりも彼奴の側にいたのは自分だったから。あの日から、彼奴が、メアが崖に落とされたあの日から。
口調だって変わった、甘えん坊だったくせに大人のような雰囲気を出していた。そして子供とは思えない程の力で抱き締める。
ここでの訛りが消えたあの日から、この心のもやもやが消えないまま。
*
A「メア、秋祭りあるらしいけど行くん？
ni「…行きたくないな、最近は寒いし歩きたくもない。
確かに、此奴が歩けば同い年の女の子には話しかけられ、おばちゃん軍団からは沢山甘やかせられるからな。昔は、神社好きだったのにな。
A「…じゃあ二人きりで、今から神社に行きたかったけどな。辞めよっか。
ni「…Aとなら、別にいい。
けど、成長したからかもしれない。メアが変わったのは。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Rokill-fenon(プロフ) - 続編おめでとうございます！！ (2022年10月18日 22時) (
レス) @page49 id: fa9a6609c5 (このIDを非表示/違反報告)
おパブロで。 - kimiさんがいつも書いてる小説の夢主と、今回の夢主の口調違くて何か凄く新鮮な感じですやん。 (2022年10月17日 18時) (レス) @page34 id: e2ea27c298 (このIDを非表示/違反報告)
EDD♚ - 好き……神だぁ(←神すぎて語彙力を無くした人の末路） (2022年10月17日 18時) (レス) @page34 id: 1e11c6997e (このIDを非表示/違反報告)
これはお咲さん - どうやったらこんなに１日で更新出来るのか疑問でしかない (2022年10月17日 18時) (レス) id: 3b1cb8dcad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
