【AU】いつかまたさようなら

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包帯にガーゼに消毒液に甘い物や飲み物までも奢ってくれた。包帯を巻く姿を見て、慣れているなと感心しながら彼女の顔を見ていた。





「何この傷、猫に引っ掻かれた傷に似てるけど違うでしょ。


ki「……うん、


「……も〜、バイキン入ったら駄目でしょ。お兄さんの体なんだから大切にしなきゃ。





優しくされたのが初めてだし、彼女はこんな傷を見ても気持ち悪がらずに同じモンスターや人間として接してくれた。初めて優しく平等に扱われた気がした。





「これで良し、もうしちゃ駄目だよって言ってもコレ、確か癖になってるって友人が言ってたんだよな……、





頭を掻きながら少し困る顔が何故か優しく感じて、難しそうな少し怖い顔をしてても「他人」という感情が抱けなかった。こんなにも沢山優しくしてくれたからかもだけど、こんな僕に優しくしてくれたから。






「お兄さん、どこ高。


ki「$・学園。


「なんだ、近いじゃん！なら面倒事は見れるな。






A「あ、自分Aって言うの、忘れたら許さないからね。





Aちゃん、AちゃんAちゃんAちゃん。Aちゃんって言うんだ、とっても可愛いお名前だね。





ki「A、ちゃん、AちゃんAちゃん、Aちゃん！


A「小さい子供みたい、そんなに嬉しそうに言われたら照れるよ。






Aちゃん、かわいいお名前だね、







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