【NARUTO】なんてったって奇跡の天才ですから。に (ページ4)

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視点：A

｢ナルト！と、ついでにA。｣

“ついで”とはなんだ、ついでとは！

｢お前達には任務がどういうものか、説明しておく必要があるな。｣

火影君は煙管を片手に、任務がどのように成り立っているか説明しだした。

｢いいか！里には毎日依頼が舞い込んでくる。子守りから暗殺まで。
依頼リストには多種多様な依頼が記されておって...｣

つまり、下忍なりたての私達はまだDランク任務しか出来ないと言った所だ。

チラリ、とナルトの方に目をやる。

｢昨日の昼は豚骨だったから...今日は味噌だな。｣

聞けぇえ！！火影君は怒鳴った。

まぁ、無理もないね。

全く、ナルトには呆れるよ！私はしっかりと頭に任務の成り行きを叩き込んだぞ！

...もう3分の1くらいは忘れたが、触れないでおくれよ。

「あーあ！そうやってじいちゃんはいつも説教ばっかりだ。｣

ナルトは拗ねたようにそう言った。

確かに、火影君は君に怒ってばかりだが、それは愛故になのだよ。

全く、羨ましいものだ。

｢オレってばもう...いつまでもじいちゃんが思ってるようなイタズラ小僧じゃねェんだぞ！」

ナルトは火影君達に背を向け、ハムスターのように頬を膨らませた。

瞬間、空気が変わるのを肌で感じた。

暖かな、春の微風(そよかぜ)のような、そんな空気だ。

「分かった。お前がそこまで言うならまたCランクの任務をやってもらう。……ある人物の護衛任務だ。｣

火影君は煙管をふかしながら何処か温かな笑みを浮かべ、私達を見据えている。

ナルトの我儘に根負けした、というよりは彼の強い思いに絆された感じだろう。

絆というのは素晴らしいものだ。

それと同時に、恐ろしいものでもある。

私はそう、解釈した。