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視点：A
｢ふっふっふ、取れてしまったぞはたけ君！｣
やっぱり天才児には余裕だね、と言い鈴をこれ見よがしに見せつける。
｢嘘...いつの間に？｣
はたけ君は何が起こったんだ、と混乱したように目を見開いた。
｢幻術は私の得意分野なのだよ！｣
すまないねと私はドヤ顔をかます。
｢やられた、完全に舐めてたよお前の事。｣
そう言って、眉を下げて笑った。
あ、初めて笑った顔を見たな。
はたけ君の笑みを見て、不覚にも綺麗だと思ってしまった。
｢お前は気づいてたんだな、“本当の意味”に。｣
まさか気づくとはな、と少し悔しそうに、でもどこか嬉しそうにはたけ君は言った。
｢ま...まぁね？｣
嘘だ、私は今嘘をついた。
え、“本当の意味”って一体なんだい？
｢嘘、もしかして気づいてなかったの？｣
｢そっ、そそそそんな事はないさ！？ちゃんと気づいていたよ勿論！｣
ジトっ、と呆れたように見つめるはたけ君。
そ、そんなに見つめないでおくれ！照れてしまうっ！私は両手で頬を包み、冗談をはたけ君に言ってみる。
｢全くそんな様子はないけど...。｣
ジリリリという音が森中に鳴り響く。
｢...時間か。｣
そう呟いて風の如くどこかへ消えていった。
｢え、私が使ってる目覚まし時計と違う音じゃないか...。｣
そんな事を言っている場合ではないな。
私ははたけ君の後を追うように、颯爽と森を駆けた。
演習場に着くと何故かナルトが丸太に縛り付けられていた。
｢一体、何があったのさ？｣
｢ま、まぁ色々だってばよ...。｣
顔を逸らし気まずそうにそう言ったナルト。
ナルトの事だ。恐らく、また何かやらかしてしまったのだろう。
｢おーおー、腹の虫が鳴っとるね...君達。ところでこの演習についてだが...ま！お前らは忍者学校に戻る必要もないな！｣
｢じゃあさ！じゃあさ！って事は四人とも...｣
四人とも合格、ということはまず無いだろう。
結局鈴は私しか取れなかったね！
あの時、素直に私の言う事を聞いていれば君たちも取れたろうに...。
｢そう、四人とも...｣
忍者をやめろ
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平和ボケマンボウ(プロフ) - めろりさん» 応援ありがとうございます。期待に添えるようこれからも精進して参ります！ (2021年3月7日 22時) (
レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
めろり(プロフ) - 初めまして！めちゃくちゃ面白いです！これからも応援しています。 (2021年3月3日 3時) (レス) id: 47afdd6dc1 (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 3%さん» 応援ありがとうございます。楽しませる事が出来て光栄です。 (2021年2月22日 17時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
3%(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます。これからも更新頑張ってください！応援しています！ (2021年2月21日 22時) (レス) id: ae08573136 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年2月2日 23時
