【NARUTO】なんてったって奇跡の天才児ですから。

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視点：A

木々を飛び越え草が生い茂った場所で身を隠す。

さて...どうした事か。

相手は上忍、一筋縄で行くようなヤワな相手じゃない。

どうしようと知恵を搾っているとふと、青空に似合わぬ真っ白な月が私の視界に入った。

｢...あ、“あれ”を使ってみようか。｣

一か八かだが、賭けてみる価値はある。

君たちには悪いが、私一人で勝ち抜けさせて貰うよ...！

そうと決まれば鈴を取る確率を上げるための作戦が必要だ。

｢......。｣

｢......。｣

何も浮かばない。

あれ？私天才なはずなんだけどなぁ...。

ま、まぁ私にも苦手な分野と言うものはあるさ！

こんな時、シカマルなら完璧な作戦を練ってくれるんだけどなぁ...と遠い彼を求める。

......もうこうなったらゴリ押しだ。

嵌めれば(・・・・)いい、嵌めるだけで成功確率がグンっと上がるからね。

待っていておくれよ、はたけ君。

無駄に広い森を走り回る。

なんで探してる時に限っていないんだね？！

シャキシャキ白髪に一部しか見えていない顔。

特徴だけで言えばすぐに見つかりそうなのだが、なんせ上忍。

そう直ぐに見つけられちゃあ困る、という事だろうか。

｢...！！｣

いた。

かれこれ20分ほど探し回ったぞ...。

まぁ見つかったからいいんだけどね、と心の中で呟いた。

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