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伍拾話:真夜中、貴方に ページ50

真夜中、Aは奈良家を抜け出した。

シカマルと仲がいいので、Aは結構な頻度で奈良家にお邪魔させていただいている。

まぁそんな事はどうでも良くて。

Aが何故、抜け出したのか。

それは今は亡き兄に会うためだ。

自分の家の裏に小さな墓のようなものが三つ並んでいた。

一番左側の墓の前にしゃがみこみ、Aは目を瞑って一人語り出す。

「...カグヤ。俺...、私下忍になれたよ。カグヤは忍は嫌いだ、っていつも言ってたよね。私、カグヤの嫌いな忍の道を進む。どうしてもやらなきゃならない事があるから。」

だから...、Aは微笑んでこう続けた。

「私の事、見守っててね。」

ごめんねカグヤ。

カグヤに貰った命、自ら投げ出すような事をして。

ありがとうカグヤ。

あの日............。

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作者名:平和ボケマンボウ | 作成日時:2021年1月3日 0時

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