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参拾捌話:英雄 ページ38

「任務は班で行う!確かに忍者にとって卓越した個人技能は必要だ。が、それ以上に重要視されるのは“チームワーク”。
チームワークを乱す個人プレイは仲間を危険に陥れ、殺す事になる。」

例えばだ...と言ってポシェットから一本のくないを取り出し、サスケの首に突き付けた。

「サクラ!ナルトかカグヤどちらかを殺せ!さもないとサスケが死ぬぞ。」

サクラとナルト、Aは酷く焦る。

特にサクラは。

どうしたらいいんだ、そんな顔をした。

「...と、こうなる。人質を取られた挙句無理な選択を迫られ殺される。任務は命懸けの仕事ばかりだ!」

そう言いながらサスケから退き、歩き出す。

「これを見ろ、この石に刻んである無数の名前。これは全て里で英雄と呼ばれている忍者達だ。」

“英雄”

この言葉にナルトがピクリ、と反応する。

「それそれそれー!!それいーっ!!俺もそこに名を刻むって事を今決めたーっ!英雄!英雄!犬死なんかするかってばよ!!」

「...が、ただの英雄じゃない。」

カカシ先生の顔が少しずつ暗くなる。

「へーじゃあ、どんな英雄達何だってばよ!」

ねぇ!ねぇ!とナルトはしつこく聞き迫った。

「任務中殉職した英雄達だ。」

参拾玖話:殉職した英雄→←参拾漆話:考察



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作者名:平和ボケマンボウ | 作成日時:2021年1月3日 0時

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