【NARUTO】あたらぬ光を待ち続け。 (ページ32)

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参拾弐話：協力大作戦【弐】ページ32

次に見つけたのはサクラだった。

が...

｢......ダメだこりゃ。全っ然起きやしないよ...。｣

泡を吹いてバタリと倒れたサクラの頭を自分の膝に乗せ頬を弱くぺちぺちと叩いた。

｢ん...あれ？私......。｣

｢お、起きた。｣

少し経って、サクラがゆっくりと瞳を開けた。

｢わっ！カグヤ？！...ってサスケ君は...？！｣

｢？よく分かんないけどサスケはいないよ？｣

混乱するサクラを見てAは恐らく幻術にかかっていたんだろうな、と察する。

｢そんな事より、俺と協力しない？勿論サスケも誘う予定！｣

サクラは首を傾げる。

｢協力って...一体どうやって？｣

｢そりゃあ一緒に作戦立てたり、一緒にカカシ先生に挑んだり...みたいな？｣

どう？悪くないでしょ？とAはニッコリと笑いながら説明をした。

｢確かに悪くないけど...鈴は三つしかないのよ？それに、サスケ君は協力しなくてもきっと一人で鈴を取れるわ！悪いけど私は遠慮しておくわ。｣

と言いナルトと同様、どこかへ駆けて行った。

大方サスケの元だろう。

｢あとはサスケ...いや、あいつは無理だな。協調性なさそうだもん。｣

二人に振られてしまいメンタルがややボロボロになりかけていた。

｢最後にもう一度、挑んでみるか。｣

どうせ無理だろうけどね。

ハッ、と自身を嘲笑うかのような笑みを浮かべ走り出した。