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参拾話：相手が悪い ページ30
何で？！なんで失敗したんだ！
この術、成功したら確実にこっちの勝ちは確定なのに...！？
｢いやぁでも、さっきの術お見事だったよ。｣
俺じゃなかったら倒せてたかもね、と鈴をクルクルと回しながらカカシ先生は言った。
｢何で、先生は気づいたの？｣
純粋な疑問をぶつけるA。
｢ん？あぁ、言ってなかったか？俺は鼻がいいんだよ。｣
......。
｢それ先に言えよ──っ！！｣
アハハごめんごめん、カカシ先生は軽く謝る。
絶対思ってないだろ、お見通しだからな...！
吉と出るか凶と出るか、だったら今回のAの行動は完全に凶と出てしまっただろう。
｢ま、作戦としては悪くないよ。悪くないけど...ねぇ。｣
意味深なことを呟きボンッと音を立てて消えていった。
｢...影分身かよ。｣
残り一時間、Aは鈴を取ることができるのだろうか。
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作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年1月3日 0時
