秘密の関係〜衣更真緒〜2

57. ページ7

高峯「先輩･･･助けてください。」

あなた「んー？どうしたー？」

いつも通りみんなのデータをまとめてたら、翠くんが頭を私の肩にぐりぐり押し付けてきた。

高峯「あの人なんなんすか･･･正義の味方だろうって、俺に無茶言ってくるんですよ･･･」

あなた「またー？今度はなに言われたの？」

高峯「怪獣役になれって･･･うぅ･･･俺は好きでこんな背が高くなったわけじゃないのに･･･」

あなた「まぁねー、真緒くんより高くなっちゃったもんねー。」

真緒「俺だってホントは170欲しいよ。あと1cmで170行くっていうのに･･･」

高峯「衣更先輩･･･1cmと言わず10cm受け取ってくださいよ･･･俺、喜んであげますから。」

真緒「むしろくれ。俺、Aに抜かされてて悔しいんだよ。」

あなた「しょーがないじゃん。私だって中学までバスケやってたんだもん。」

高峯「え！そうなんすか？」

あなた「うん。これでもいちお、エースだったんだよ。もうできないけど。」

高峯「なんでやめちゃったんすか･･･？」

あなた「やー、単なる靱帯断裂だよ。ダンク決めようとしたら、ピキって･･･」

高峯「もう大丈夫なんすか？」

あなた「ま、一応。前みたいに思いっきり走り回るとか無理だけど。」

守沢「高峯！こんなところにいたのか！まったく･･･もうすぐヒーローショウの時間だぞ？」

高峯「あぁ･･･そうでしたね･･･すみません、すぐ行きます。」

守沢「お、おぅ･･･なんだ？高峯がいつになくやる気だな･･･」

真緒「いいじゃないすか。本人がやりたいって思ってる時にやらせてあげれば。そうやってまた本人に言ってくと、嫌われますよ。」

守沢「うっ･･･それだけは、避けたいな･･･」

58.→←56.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す