検索窓
今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:22,978 hit

4. ページ36

「ふはっ、こいつ噂のルーキーコンビの一人じゃあねえか。」
「うん、それは知ってるんだけど。この子の中学のときの試合って見た事ある?」
「...あんま記憶に無え。てか、別に目を見張る程でもなかったしな。」

...ですよね。
やはり、いくら真といってもそこまでの情報はないのかと少し落胆。
じゃあ、他に情報を持っていそうな人...。
考えた末に出てきたのは一人の人物。

「今吉先輩?」

でもあの人のところに行くのにはとてつもなく気が引ける。
ていうかそんな簡単に教えてくれるものか?
あの腹黒いサトリのことだ。教えないなんてザラに有り得そうな気もしている。

「は、もしかしてあの妖怪のところに行くつもりかよ。」
「...情報が無い以上はそうするしか無くない?」
「え!妖怪っていつも花宮が言ってる先輩のこと?」
「うるせえぞ、原。」

そんなに嫌そうな顔しなくても。私は苦笑いを浮かべるしかない。
しかし、そんな嫌といっている場合でもない。
誠凛は確実に潰したい。そのタメになら、今は妖怪の手でも借りるしかない。

その場でひとつ溜息を吐く。
気分が乗らないどころの話ではないが私は腹をくくった。

携帯を取り出して、桐皇学園までの道のりを調べる。
少々長い時間がかかるが、今からならなんの支障も無いだろう。
そうと決まれば、とまた私は駆け出した。

さっき青峰大輝にかけられた言葉なんて心に留めていない。
少しはモヤがすっきりして。でもどこか踏ん切りのつかないような。

青空なのに、太陽が隠れた空はまさに今の私のような気がした。

11章 さっきの→←3.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (31 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 霧崎第一 , 誠凛高校   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:煌夜 | 作者ホームページ:  
作成日時:2017年4月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。