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「はーな宮〜？」
私と真が話しているとある男子生徒が真を呼びに来た。
服装的にバスケ部だろうか、てか目が見えてないって何事よ。
「なんだ、お前外周は終わったのか。」
「そんなのいいじゃあーん。てか誰？見たこと無い顔だけど。」
そういって私のほうを向いた。目は見えないけど。
つかその髪は地毛か、地毛なのか！？
「えっと、要崎Aです。」
「へえ、何、花宮の彼女？」
「...は？？」
いや、こいつは何を考えてんの。
誰がこいつの彼女だって？馬鹿？馬鹿なの？
真もその言葉が癪に障ったのか若干のイラつきを見せている。
「二人してそんなに怒んないでくれる〜？冗談じゃん。」
そう言って男は笑いながらガムを膨らませる。
なにこいつ、器用だな。いや違う。殴っていいか？
「...えっと、あなたは誰ですか。」
苛立ちを抑えつつ、相手の名前を伺う。
名前わかんないのはちょっと辛いしね。
「俺？俺は原一哉。これでもいちおーバスケ部だよん。」
「原一哉...」
「あ、あと敬語とかいんないよ、どーせ同い年じゃん？」
「...それもそっか。」
確かに、なんで私はこいつに敬語だったのだろうか。
あほか私。まあいいや。
挨拶ついでに軽く原の背中を叩いた。理由？さっきの分溜まってたんだよ。
驚いたようにこっちを振り向くけど気にしない。
どうせならもっと強くすれば良かったかなんて軽く後悔。
「あ、そうそう。そろそろ集合したいから花宮呼んできてって言われてたんだった。」
「んだよ、もうそんな時間かよ。おい、A、お前も行くぞ。」
「へいへーいっと。」
そう言われ、真について行く。
少し楽しみな反面、原みたいなのばかりだったら疲れるな。
そんな風に考えながら、私は歩いていった。
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