144話 ページ48
すからびあ寮の談話室に座らされ、二人は何処かへ行ってしまった。本当に大丈夫なんだけど……貰っておこう。
それにしても、すからびあ寮の談話室。かーぺっとだったり、くっしょんだったり……日本には一切無いようなものばかりだけど、床座りって事だけは同じで、とても懐かしい気持ちになる。
よく畳の上で転がってお昼寝とかしたなあ、なんて思いながら、横になってみた。わあ、天井高い……。
少しだけ眠いのは、疲れているからか毒が少し効いているからなのか……。ていうか、人への贈り物に毒物を混入させるなんて信じられない。
べすとの色も顔も覚えているし、今度そこの寮長さんに文句言いに行こう。何処の寮とは言わないけど、べすと赤色だったなあ、なーんて。
少し寝そうになったその時、勢いよく扉が開いて二人が入ってきた。しまった……他寮にお邪魔してる分際で横になるとか失礼を……
「やっぱり毒が回ってるじゃないか！！ 早くこれ飲め！！！」
「んぶっ！」
勘違いさせてしまった挙句、かりむさんに身体を起こされ、器に入った液体を無理矢理口に流された。にが…………いけど、薬草の味がする。
「んぅ…………ありがとう、ございました……」
「これちょっと眠くなる作用あるから、寝てていいぞ！」
気が付けば、かりむさんの膝に頭を乗せていた(乗せられた)し、じゃみるさんにも寝ておけ、と言われた。自業自得なのに、この人達は優しいなあ。
「睡蓮の髪はサラサラで綺麗だな。長かった頃もいいけど、今の短めの方もいいな」
する、と優しく髪を梳くように撫でられ、また眠気に襲われる。暖かい……。
「そういえば、何で髪切ったんだ？」
「んん、ぐうぜん……きれてしまって…………」
眠すぎて言葉を上手く話せない。かりむさんが、じゃみるさんに何か言ってるけど……その間に眠ってしまった。
起きたら既に夜が更けていて、とても焦った。じゃみるさんとかりむさんに、もう毒だとわかってる者を口に入れるな！ と怒られてしまった。
お夕飯を食べていけ、と言ってもらえたけど、しるばーさんが迎えにきてくれたから、またの機会にと言って、すからびあ寮を後にした。
「お前は本当に、色々巻き込まれるな」
「ゔ…………すみません」
ホリデー中、一人にするのが不安になってきた、などと言われて、ちょっと悲しくなったけど、頭を撫でられて機嫌が良くなる私は子供っぽいのだろうか。
ああ、ちなみに。夜しっかりと怒られましたとさ。
ラッキーカラー
あずきいろ
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ｵﾀｸの夢(プロフ) - 初めまして。突然のコメント失礼します。アンケートの答えは2でお願いします。 (2020年7月11日 21時) (
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メリ助(プロフ) - いつも作品を楽しみにさせてもらっています！アンケートは2でお願いします！続き頑張ってくださいっ！ (2020年7月11日 20時) (レス) id: edf0a2913a (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - 2でお願いします！続き楽しみにしてます！ (2020年7月11日 5時) (レス) id: 90cb15719b (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - 2でお願いします！無理せず更新頑張って下さい！ (2020年7月11日 2時) (レス) id: ad5ac1eb93 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - 2で、お願いします (2020年7月11日 0時) (レス) id: 868bfc1b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Chiharu | 作成日時：2020年6月27日 16時
