【ツイステ】 君の色 3

139話 ページ41

「面白いのう！」

「ふふっ、そうですか？ この世界で着物を着れるなんて思いもしませんでした。あずーるさんはどうやって用意したんでしょうね？」

「あやつの人脈は恐ろしいの……」

薄黄色の江戸小紋柄の帯で、角だし結びにして……髪も赤色の簪で纏めたら……うん、完成！
少し動くたびに簪がしゃらりと音を立てる。少しだけお化粧もしてみた。

「どうですか？ りりあさん、可愛いですか？」

「何を着ても愛い奴だと思っておったが……これほどとは！ うむ、わしと一枚撮るぞ！」

「はい、もちろん！」

りりあさんと写真を撮って、でぃあそむにあ寮のみんなに見せに行った。大好評だったから、次は黄緑色で着物を作ろうかな。

「よし、では行こうか」

「？ どちらに？」

「決まっておるじゃろ？ 睡蓮の写真を色んな人に見てもらうには、あやつが1番適任じゃ！」

そう言われて気が付いた。確かにけいとさんなら、まじかめは大の得意分野だろうし、はーつらびゅるの色だから、みんなに見てもらいたいな。

りりあさんの瞬間移動で辿り着いたのは寮の前。この人本当に魔法使うの上手だよなあ。私も頑張らなきゃ！ って意気込んでると、薔薇を赤く塗っていた、とれいさんとけいとさんに会った。

「やばいめっちゃ可愛い！！ 写真撮ってもいい！？」

「はい、どうぞ！」

「驚いたな……それは睡蓮の故郷の服か？」

「ええ、そうですよ！ どうですか？」

「似合ってるよ、可愛い」

頭を撫でながら可愛いと言うとれいさん。可愛い、まで言われるとは思ってなくて、ものすごく恥ずかしい。

りりあさんとけいとさんは、すまほを見ながら何やら相談をしている。しばらく話をしてから、やがて私の方を向いて

「睡蓮ちゃん！ マジカメデビューしよっ！」

「ケイトがお主の写真を載せるマジカメアカウントを作るそうじゃ！ 写真を載せてもよいか？」

「いいですよ〜！」

いいのか？ ととれいさんに言われたけど、減るもんじゃないしけいとさんが楽しそうだからそれでいいや。私も、作った着物褒めてもらえたら嬉しいしね。

「じゃあ早速今の写真アップするね〜！ #マジカメ始めました #自作の服です #今日はハーツラビュルカラー、っと。こんな感じかな？」

数分もしないうちに、けいとさんのすまほがすごい音を立ててた。通知止まんないんだけど！ と楽しそうに笑っていた。

写真は大好評で、後日色んな人に褒められたのは言うまでもない。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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