お題１００個達成するまで出られない部屋【in.夢双黒】

・お題４個目【自分の自慢できる部分】 ページ5

【自分が自慢できるところをさらしてください】




「っふふ………まだ余韻が」




「殴るぞ」『流石に笑いすぎだよ』




「体震えてるよ？笑いすぎて腹筋にきたんでしょう？」




「おい、御題、やるぞ」




「『はーい』」





各々が考えて、自分の自慢できるところを探した。
自慢できるという曖昧で変な御題に頭をひねる。





「俺は……脚だ。一応、体術使いだし」



「さらすんでしょ？」



「……………あ゛ぁぁ、見せりゃあいいんだろ！？見せれば！！！」




昼夜のその引き締まった細い足がさらけ出される。広瀬はおぉ、と感心したように見つめているが太宰は気持ち悪そうに顔をそらした。




「じゃあ私は………声かな？歌えばいい？」




『歌うの？』




「WOWWOW、でもでも２人なら、できるー」




美声を響かせながら、ドヤ顔をする。
広瀬は聞き惚れてるように微笑み中也は耳を塞いでいた。





『最後は私だけど……なんだろうね。
自慢できるところか。
……………よし』




広瀬は少し２人から距離を置いて、
ゆっくり微笑みながら近づいてくる。
それは優雅な１人の女にしか見えない。
やがて２人を通り過ぎて、不気味に笑った。



『太宰君は腰と肋骨、それから膝の裏から太ももにかけて。
中也君は首と手首、それから左の足の筋』




「ひぅっ！？」「ふぁっ！」




途端に膝を崩す２人が息をもらしながら広瀬を見る。笑う姿は、悪魔のごとく美しい。




『君達のいいポイントっ』




「っ、いつから気づいていた」




「ひっ、ぅ……っはぁ、はっ」




『いつからだって？初めからだよ。
私の特技、見ただけでポイントを見つけられる』




「くそ、が………ぁ」





双黒の２人が地面に倒れると、
札が裏返った。




【達成！残り９６個】



【次の御題を提示します】




『っふふん、何事も挑戦ってね！』



甘い顔でうなだれる２人の顔を撫でながら悪魔はまた笑った。

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