お題１００個達成するまで出られない部屋【in.夢双黒】

★お題２７個目【チロルゲーム】 ページ39

【チロルゲームしてください】



「チロルゲーム？」



『チロルチョコを噛まずに溶かすゲーム。
噛んだら負け、砕かれたら負け』



「………相手が書いてるってことは……」



『もちろんキスして溶かせってこと』




太宰と中也が組み合わせを書いている表を見つめる。そこにはちゃんと３人分、組み合わせが書いてある。



太宰→中也
中也→広瀬
広瀬→太宰



「中也、変更するよ。許可出して」



「おう。許可する」




『え、ちょっ』


太宰がカードを掲げ告げる。


「お題の相手を任意で変更」


告げた声に反応して札が裏返る。


【相手を指定してください】



「広瀬さんで」



【許可しますか？】『え、まぁいいけど』



【変更許可が出ました。相手を変更します】




表が書き換わり、
太宰→広瀬
中也→広瀬
広瀬→太宰
となった。


『私２回もやられるの！？』




チロルチョコが３つ分用意されている。
広瀬がその１つをとって含み太宰の方を向いた。




『最初に済ませちゃうね』



「どうぞ」



広瀬は少し背伸びをして、太宰にキスをする。
そっと重なる舌にチョコが乗って、何度も口の中を往復する。
溶けかかるそれを飲み込もうとさらに動く舌は熱い。太宰が体制の崩れそうな広瀬を支え、重ねてキスをする。負けじと広瀬が太宰の歯をなぞれば太宰も体を震わせて、口の端からチョコを流した。




「んっむ、ぁ……っ……ぅ、ん、んっ」



『っ………はぁ、っ』




広瀬が震える足で下がってから、口の端についたチョコを拭う。



『ごちそうさま』



「甘すぎ……頭、くらくらする……っ」



太宰がふらついて立ち上がると中也が笑いながらチョコを手に取った。
嫌そうに顔をしかめる広瀬に中也は笑いかけた。




「始めるぞ」『お手柔らかに』



中也がチョコを含んで、疲れた広瀬に向かって歩み寄る。広瀬は逃げるように後ずさるがやがて尻餅をついて床に転がった。



『っ、たたた……』



「自分から寝てくれるなんて、ずいぶん親切じゃねェか」




倒れた広瀬の上に中也が乗る。
ひとまわりほど小さいと思っていた彼の姿は、今だけとても大きく見える。



『んっ、ぁ……っ、ぅ……っん』




声を上げる広瀬の口に放り込まれるチョコはまだまだ溶けなさそうだ。




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文字数。
太宰さんのターンはやっぱり次に送られる。

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