お題１００個達成するまで出られない部屋【in.夢双黒】

実行中…… ページ31

『さて』


忍び寄る姿に太宰は悲鳴をあげて後ずさった。
広瀬の前でこんなものを見せたらされることは１つに決まっている。



「っ、まって……待ってってば！」



『なに？』



「少し前もやったでしょ？ね、休ませ…」




『休んだらその分たくさんしてくれるの？』




「………」





広瀬の一声に太宰は瞬時に考える。
休んで後から体がボロボロになるまでいじられるか、今この瞬間を楽しませて体を持たせるか。





「……ちょっと、だけ…………ですよ」




『いい判断だね』




広瀬がそっと首にキスをするともどかしそうに太宰は体をよじる。手を重ねて繋ぐと、広瀬が柔らかく笑ってキスをした。
必死に息をする太宰を遊ぶように、長く長くキスをする。




「ん、んっっ………ぷは、っ、んぅ」



『(嗚呼、可愛い)』




服の間をぬって太宰に触れようとする広瀬の手は熱い。同じように熱い吐息をこぼす太宰の姿は魔法の国の住人であるかのような不思議な雰囲気を漂わせている。



「……ぉい」



広瀬の服を突然誰かが引いた。キスをやめてそちらを向くと顔を赤くした中也がいつもの服で突っ立っていた。




「もうお題達成してンだよ。さっさと離れろ」



『やだね。まだ楽しみたいもの』



「っ、ンだよ。太宰も離れろっ」



「…は、ぁ……はぁ、っ」



「おい、こっち向け」



太宰の頬を掴もうとした中也の手が遮られる。
鋭い瞳が太宰を奪われないようにと抵抗している。顔の赤い中也が悔しそうに俯くと、涙をうっすら浮かべながらそっぽを向いた。



『………寂しいなら言いなよ』




「そンなんじゃ」




『何時も太宰君に構いっぱなしだったもんね。
ほら、おいで』





広瀬が手を広げると中也はそっと近づいて広瀬の肩に顔を埋めた。広瀬が頭を軽く撫でると、強く抱きしめてから顔を上げた。
軽く唇を触れさせて優しく抱きしめた。
太宰もやっと意識がはっきりしてきたのか、広瀬の後ろに回って抱きついた。




『うわっ』



前後から抱きしめられる状況に広瀬が嬉しそうに笑った。





【達成！残り７８個】



【次のお題を提示します】



ーーーーーー


みーさん様からのリクエストで
「双黒は女装、夢主は男装」
でした！



いやぁ、ワンダーランドに行きたい。
太宰さんが出迎えてくれるワンダーランドに行きたい。




またのリクエストお待ちしております！

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