休憩タイム。【夜】 ページ27
次のお題が提示されてるなか、太宰が突然ぶっ倒れ、つーかーれーたー、と喚くので仕方なく休憩することにした。
「もう20個クリアしたのか」
『そろそろ眠くなってきちゃったね。
確か寝泊まりできるって言ってたから、一回仮眠でもとらない?』
「……部屋は分けますからね」
『えぇ、あったかいのに』
寝泊まりするであろう奥の部屋に進むと確かに3人分の部屋に分かれている。
あまり広くはないが、しっかり衣食住ができるようになっているのがわかる。
「あら、部屋はもう決められてんだね」
『私が左側かぁ』
「俺は右」「私は奥、ね。了解」
それぞれ自分たちの部屋に入って中を確認する。
広瀬の部屋はいたってシンプルだった。
自室もそうなのだが、余り物を置かない主義であるので帰って嬉しかった。
日用品も揃い、窓はなく、観葉植物だけが彩りを添えている。
自室にある秘密部屋ですらも用意されているところをみるとまるで部屋がコピーされているかのような錯覚を受ける。
『ふぅ、なんか疲れた。この布団、この寝巻きだっていつも使ってるやつと同じだ。
…………変な奴に捕まったのかなぁ』
中也の部屋は洋室に似せていた。
赤と黒を基調とした壁紙やふかふかの絨毯。
家で使っている新しいワインセラーですらも置いてある。代りの着替えも置いてあり、シャワー室も常備されている。
「………気持ちわりィ」
太宰の部屋は和室だった。
畳が敷かれた部屋にはどことなく酒の香りが広がっている。冷蔵庫には酒とツマミとたくさんの食料。布団も使ってるものと似ている。
隠し持っていた札を見ながら太宰が微笑んだ。
「面白くなってきたね」
太宰の部屋にノックがされる。
のそりと起き上がって扉を開けると広瀬と中也が枕を持って来ていた。追い返すより早く部屋に入られ太宰はたじろいだ。
「酒の匂い。もう飲んだのか?」
「そんなわけないでしょう。で、なんなの?
寝れないから一緒に寝たいとか?」
『そんな感じ。それと作戦会議もね』
広瀬が懐から一枚の札を取りだした。
その札はむしろカードに近く文字が書いているのがわかる。広瀬はマジックペンでも筆でもない筆の文字を撫でた。
『仮面かぶった時に入ってたからもらっておいたの』
「それなら私も持ってますよ」
「え、俺持ってねェ」
3人の会議が今始まる。
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りこ - 汚れちまった悲しみにぃぃ!ってyoo(以下略の人間失格!!バージョンもありましたねあー面白かったです (2019年8月29日 0時) (レス) id: b092c6967d (このIDを非表示/違反報告)
たもまる - 3秒クッキング笑ったwwYouTubeのやつですよねw面白いです!! (2018年3月12日 23時) (レス) id: 8a764b3567 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - コスプ(探偵社・ポートマフィア)レをしてそのキャラクターになりきって下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸内ふうか - 相手を褒め称えて下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
源馬(プロフ) - リクエストありがとうございました!!想像してたのとほぼ同じで少し感動しました← (2018年3月7日 21時) (レス) id: 08b041d69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2018年2月9日 22時