★お題18個目【3分クッキング】 ページ22
【3人で3分クッキングをしてください】
「バックミュージックはあれなのね」
『何作るの?あんまり時間かけたくないよね』
「3分か……短いな」
3人はそれぞれ、中也が赤いエプロンを着こなし(愛用しているものがなぜかあった)、太宰が砂色のエプロン、広瀬が桃色のエプロンを身にまとっていた。
「あれ、中也。髪結んでるの?」
「あぁ、邪魔だからな」
「切ってあげようか?」「やめろ」
何を作るもまとまらず口喧嘩もなんだと言う太宰が包丁を持った。
「まーいいんだよ!とりあえず切ろう!」
太宰が包丁を片手に野菜を切り刻む構えをする。
しかしそれは明らかに野菜を押さえていない。
「ぁぁぁぁ!!!莫迦!押さえねェと怪我するだろうが!!」
「冗談だって」
『あ、野菜切ってまーす』
今度はしっかり野菜を支えて、キャベツを半分に、さらに半分にしていく。
キャベツを切ったのはいいが何に使うのだろうか。
『で、何作るの?』
「卵焼き」『キャベツいらなくない!?』
中也が片手間に卵を出して道具をセットする。
広瀬は太宰を注意してキャベツを切らせる手を止めた。
「ねぇ中也」
「ンだよ。なんか足りねェのか?」
「卵焼きってどうやって作るの?」
「知らねェのに作ろうとしてたのかよッ!」
貸せ、と中也が手際よく卵を割り火をかけた。
『中也君の耳、美味しそう』
「…………」
「切ってあげようか?」「マジでやめろ!!」
溶いた卵を流し入れ手際よく形を作り上げていく傍ら、太宰はまた何かを企んでいたようだった。
『……何しようとしてるのかなぁ?』
「え、副菜作ろうと思って」
『うん。その気持ちはありがたいんだけど、副菜に肉は使わないかなぁ』
むすっとした太宰に広瀬が水入れて待ってて、と言い渡して中也の作った卵焼きを皿に盛りつけた。
『一個もらい』「味付け甘くねェか?」
『………甘くないよ。すごく美味しい』
微笑む広瀬と赤面する中也の間に手が伸びてきた。
「出来たなら食べるよ!」
拗ねた太宰が3人分の卵焼きを器用に運んで、机に置いた。
「「『いただきます!』」」
割と美味しいその卵焼きに醤油やら塩やらをかけて3人は丁寧に完食した。
【達成!残り82個】
【次のお題を提示します】
ーーーーーー
次に書きたくなったおまけでーす!
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りこ - 汚れちまった悲しみにぃぃ!ってyoo(以下略の人間失格!!バージョンもありましたねあー面白かったです (2019年8月29日 0時) (レス) id: b092c6967d (このIDを非表示/違反報告)
たもまる - 3秒クッキング笑ったwwYouTubeのやつですよねw面白いです!! (2018年3月12日 23時) (レス) id: 8a764b3567 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - コスプ(探偵社・ポートマフィア)レをしてそのキャラクターになりきって下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸内ふうか - 相手を褒め称えて下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
源馬(プロフ) - リクエストありがとうございました!!想像してたのとほぼ同じで少し感動しました← (2018年3月7日 21時) (レス) id: 08b041d69a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2018年2月9日 22時