★お題13個目【愛を囁き、誘惑を示す】 ページ15
【耳元で愛してると言ってから、耳を舐めてください】
「………」
「…………おう」
『いやぁ、腕がなるねぇ』
札の下には、
太宰.中也→広瀬
広瀬→太宰.中也
と書いてあった。
『ありゃ、今回は二人の愛は見れないんだねぇ』
「「助かった!!!」」
双黒の安堵の声が聞こえると、途端に二人の目が怪しく光りだす。
広瀬が少し後ずさると逃さないというように進みだす二人の足。
「ほら」「お題には」
「「従わなきゃね/だろ?」」
『……っ、あんまり、痛くしないでよ』
太宰は左側から、中也は右側からそれぞれ広瀬を捕まえる。太宰が頬を撫で、中也が首に触れた。
瞳が怪しく妖艶に光る。
息を飲む音がして、二人同時に耳元に唇を添えた。
『っん…』
「かわいい声出すんだな」
「っふふ、いいね。唆るよ」
『早く、やるならやってよ…っ』
生殺しだ、と言いたくなるのを押さえて広瀬が目を瞑る。何度か落とされるキスに広瀬の体が震える。
「「A、愛してる」」
両方から違う声の愛を告げられる。
二人の服を掴んでこらえながら、広瀬が二人を見つめた。耳から水音が聞こえゾクゾクする感覚が背中をかける。
『っ……ひ』
「可愛い、耳真っ赤だね」
「ここ好きだろ?」
『ちょっ、もう……いいでしょ……っ』
二人が妙な顔をしてから物足りない獣の顔で嗤った。
「まだまだ」
「足りねェな」
『ぁっ、ちょ……やめ』
其れから十分ほど、耳に過大な愛を送られてフラフラになって、ようやく広瀬は解放された。
肩で短く息をする姿は唆るものしか存在しない。
「ごちそーさん」
「満足だよ」
『君たち……覚えてなよ………っ』
広瀬が闘志のある瞳を二人に向ける。
口元を拭うと、舌なめずりをした。
これは、彼らだけに伝わる彼女の合図。
「っ、やりすぎた……」
「くくっ、やっと怒った……」
『倍にして返してあげるから』
ターン交代を表すように、広瀬が一歩踏み出した。
ーーーーーーーー
次が夢主ターン。
こういう手の話は割と嫌いではありません。
こいこいです。
リクエストまだまだ募集してるので
どんどんお願いします!!
290人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りこ - 汚れちまった悲しみにぃぃ!ってyoo(以下略の人間失格!!バージョンもありましたねあー面白かったです (2019年8月29日 0時) (レス) id: b092c6967d (このIDを非表示/違反報告)
たもまる - 3秒クッキング笑ったwwYouTubeのやつですよねw面白いです!! (2018年3月12日 23時) (レス) id: 8a764b3567 (このIDを非表示/違反報告)
ふぅ - コスプ(探偵社・ポートマフィア)レをしてそのキャラクターになりきって下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
瀬戸内ふうか - 相手を褒め称えて下さい (2018年3月11日 8時) (レス) id: f2cd38ed0f (このIDを非表示/違反報告)
源馬(プロフ) - リクエストありがとうございました!!想像してたのとほぼ同じで少し感動しました← (2018年3月7日 21時) (レス) id: 08b041d69a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:NamE.薆 | 作成日時:2018年2月9日 22時