お題１００個達成するまで出られない部屋【in.夢双黒】

★お題１１個目【アイドルとファン】 ページ13

【一人がアイドル役で、二人がファン役として一曲披露してください】





『アイドルねぇ、衣装あるかな？』




「うわぁ、あるよ」



「すげぇ、う◯プリみてェ」




『ふたりは出てるもんねぇ。いいなぁ』





札の下には箱が置いてあり、中には何枚かくじが入っているようだった。
広瀬が引き、中也が引き、最後に太宰が引いた。
一斉に開こうという広瀬の提案で３人は一気にくじを開けた。



「じゃあ、いっせーので」




『…………あれ、はずれ？』



「白紙だな」



「…………………私ばっかり」





太宰が用意されていた服を片手に衣装室に向かった。中也が嫌がらせ用にカメラをセットし、ファン用に用意されたグッズの中から、太宰のものを選んだ。興奮の広瀬、笑いの中也。





「入水して！とか何に使うんだよ」




『ねぇねぇ、二回殴って五発撃つもあるよ！』




「芥川のトラウマが」





すると天井からミラーボールが出てきて光りながら回った。黒の燕尾服に似せた衣装を身にまとった太宰が少し顔を赤らめて出てきた。
一人分の歓声、一人分の笑い声。




「浮世を、歩けば……街は脱ぎ捨〜てた、昨日と、違う顔してる……」




歌い踊る太宰は結構様になっていて、
二回殴って五発撃つを見せた所、ノリノリで、バーンッと演出した。
一曲ぶんが終わるとミラーボールは戻っていき、太宰はその服装のままため息をついた。




「私ばっかりこんなじゃない？」




『今回は単なる運だよ。誰でもよかった』




「Aが作者の言葉を代弁してくれたぜ」




「誰でもよかったって、言いかた」





札がくるりと裏返り、少しきらびやかな文字で達成が提示された。





【達成！残り８９個】





「やっと８０代」「先は長いな」



『今でどれぐらいだったんだろうね。
此処にきた時は多分朝だったから、もう昼過ぎとかかな』



「まぁ頑張って見るしかないよね」



「割とおもしれェしな。おい、此処、マジで鯖見てェな顔してやがるっwwww」




『えぇ、かわいいじゃん』「消して」




【次の御題を提示します】



書き換わる文字が少し踊っていた。




ーーーーーーーーーー

ゆきみだいふく様からのリクエスト
「一人がアイドル役、二人がファン役」
でした。


勝手に歌わせた挙句、作者の好みで燕尾服風アイドル衣装というね。



またのリクエストお待ちしております！！

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