お題１００個達成するまで出られない部屋【in.夢双黒】

実行中…… ページ11

広瀬は太宰の後ろに立ち、太宰は椅子の前に立っている。
ニヨニヨ笑う広瀬に身震いする太宰。




「っ……」



脇に通された手はゆっくり動きゆるく擽られる。太宰はこんなものかと少し安心し気を許した。




「あっ！？」



『こっちの方かな』




脇から腹にそっと移動する手はゆっくりの撫でるように進む。妙に擽ったいそれもきっと作戦なのだろう。




「っ、やだ………っ」



『ただ擽ってるだけだよ、ねぇ？』



「みみ、っ……やめ……」




脇腹を執拗に擽ぐる手が熱を帯び、発せられる言葉にも熱がこもる。



「も……っ、むり……っ、はぁ……ぁ」




『後３０秒耐えて？』




首を横に振り擽ってる広瀬の手を引き剥がそうとするも片手でそれを押さえられ、なすすべもなく３０秒は過ぎた。






「終われ」



『よし、五分たったね。面白かったぁ！』



「おもしろくない……っ」




太宰が涙目で訴えると広瀬がニヤリとわらった。




『これぐらいまだまだ序の口だよ。
もっとすごいことしてもいいんだからね？』





「…………ふんっ」




拗ねる太宰を笑ってから中也がタイマーを切った。



【達成！残り９１個】




【次の御題を提示します】




包帯を巻き直しながら太宰は思った。
広瀬さんだけは敵に回したくない、と。




ーーーーーーーーーー



雫様からのリクエストで
「５分間こしょこしょに一人ずつ耐える」
でした。


いやぁ、作者満足です！！
ページまたいじゃってすみません！
楽しいリクエストでした。


またのリクエストお待ちしております！

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