五発目 ページ7
「お、まだ残ってんじゃねェか………って、なんだ。餓鬼かよ」
彼の私に対する第一印象はきっと、【餓鬼】だったであろう。
心底がっかりしたような顔をして、私を見下ろした。
「おい餓鬼。お前のボスは何処だ」
『…………』
私は口ごもった。
当然、出て行った____おそらくは逃げ出した____者の行く先は知らなかった。
知っていたら、その場所で手助けくらいしているだろう。
「ンだよ。言えねェってか?」
彼が拳を握りしめた。
私はすかさず、手を掲げた。
「……ハッ、ボスを守る暇もねェと。悲しいやつだな」
彼は部下たちに命じて、私を捕らえようとする。私自身、あまり抵抗する気はなかった。
それに、抵抗したところで敵う相手ではないことなど分かっていた。
「……お前のボスは、そんなに安い奴なのかよ」
悲しそうな、声。
それに、少し怒っているような気もする。
きっとこの人にも辛い過去があるのだろう。
でも、私は今、リーダーの為に、時間を稼がなくてはならない。
なにを、してでも_____________!!!
『異能力』
彼が異変に気付いた。
部下を呼び戻そうと声をかける。
それよりも早く、私の異能がその効力の元、部下の首を跳ね飛ばした。
『蜘蛛の糸』
まずは、一人。
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遥香 - 面白いです!頑張って更新してくださいね!ずっと待ってますんで☆ (2017年9月6日 21時) (レス) id: 7ef9178f07 (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - 晋陽さん» 頑張りますっ! (2017年8月31日 20時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2017年8月31日 17時) (レス) id: 8ef45f8c23 (このIDを非表示/違反報告)
NamE.薆(プロフ) - 滓跂さん» 頑張ります!! (2017年8月15日 22時) (レス) id: 71af860354 (このIDを非表示/違反報告)
滓跂(プロフ) - とっても面白いです!続き、待ってますね! (2017年8月15日 20時) (レス) id: 33d499f1b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:NamE.薆 | 作成日時:2017年8月15日 16時