無茶ぶり？ 信頼と言いたまえ！ ページ11
『……で、質問はそれだけかな？』
そう問うと、何やら考え込む七海建人一級術師を横目で流し見る。
あ、眉根にシワよってる。
「……聞きたいことはたくさんあります。ですが今は『アナタがおそらく敵でない』ことが知れたので構いません。
――最後にひとつだけ。この事を知るのは誰ですか？」
『伏黒恵、五条先生、悠仁と――宿儺は数に入れるべきか？
あとは夜蛾学長には五条先生が話してるんじゃないかな』
陰陽局の話は省いておこう。
彼らは今もなお呪術界に関わろうとしないらしいので。
あともちろんのこと傑の名前も伏せておいた。
というかこう考えると割と多いよね。1年なんか野薔薇以外知ってることになる？ ……悠仁ってこういう隠し事できるタイプかな。
「――ありがとうございます。
……そろそろ虎杖君の目が覚める頃でしょう。行きましょう」
『いや、すまないが所用があってね。……そうだ、この事は』
「くれぐれも内密に、ですよね。分かっています
――準一級への昇級の件ですが、上に掛け合っておきます」
それでは、と一言残して去っていく背中を見送る。……え、最後なんて言った？
彼、私が元呪詛師(不本意だが！)な事を知ってなお私の昇級を推すと？
……変わってんね。
さて、私は私でやらなきゃならん事があるわけで。
――と、言うわけで数刻前に居た場所に戻ってきた。
やってきた里桜高校はまあ……うん、ボロい。
杉沢もこんな感じになってたんだろうなあ。せいぜい上層部は修繕＆説明頑張ってくれたまえ。
術式で空を飛び、4階の割れた窓から校舎内に入った。
うわ、血痕だ。悠仁のかな。……悠仁のだろうなあ。
『――すまん、先まで七海建人一級術師と共に居てね。調子はどうだ、傑』
「……大分良くなったよ。おかえり、A」
『ん、ただいま。……いや「おかえり」も「ただいま」もなんか違うだろう』
所用って言うのは傑(と傑に憑けておいた狐の式神)のお迎えだ。
さすがに七海建人一級術師と共に居る時に来るのは得策ではなかった。説明事項が増えた上にややっこしいことになるのが目に見える。
「――あの呪霊、なかなか厄介そうだね」
『そうだな。術式は私に効かないが……キミの場合別の意味で面倒だもんなあ。
――というわけでキミには付喪神になってもらおう！』
え、唐突？ 良いんだよ別に。
だって傑だし。慣れてるだろう私の突飛な発言くらい！
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ベルゼ - すっごく面白いです！更新頑張ってください！ (9月17日 22時) (
レス) @page17 id: c0b33047a9 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - マリオットさん» ありがとうございます(*´˘`*)♡ のんびり更新になりますがこれからもよろしくお願いします〜！ (2022年10月11日 8時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
マリオット - あっ！この話好きです！！体調に気をつけて更新頑張ってくださいね！ (2022年10月10日 14時) (レス) @page8 id: 4a1e7dbbbb (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - にゃーちゃんさん» 応援ありがとうございます！気まぐれのんびり更新にはなりますが今後ともよろしくお願いします(*´˘`*)♡ (2022年9月18日 21時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - とても面白かったです！更新頑張ってください、楽しみにしてます！ (2022年9月18日 17時) (レス) id: 25d0243371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月野 | 作成日時：2022年9月16日 11時
