気は合うかもしれない ページ39
「次の任務は悠仁とAに行ってもらうわけなんだけど。
今回僕は引率できなくてね。……でも安心して。信用できる後輩を呼んだから」
顔合わせの日の翌日、悠仁と共に地下室でそんな話を五条先生から聞かされる。
もちろんいつも通り聞き流しているが。
「脱サラ呪術師の七海君でーす!」
「その言い方やめてください」
……この二人相性悪そうだね。というかキミ脱サラしてたのか。
動きにくいだろうにスーツを着ているのはよもやサラリーマン時代の癖?
――だとしたら相当な社畜だったんだろうね、難儀な事だ。
「呪術師って変なやつ多いけど、コイツは会社勤めてただけあってしっかりしてんだよね」
誰もキミに言われたくはないと思う。ほら、後ろで傑も微妙な顔してるじゃあないか。
「他の方もアナタには言われたくないでしょうね」
「――グラサン……目ェ隠してる人多いなあ。
脱サラ……なんで初めから呪術師になんなかったんスか?」
目を隠す理由は不用意に呪霊と目が合わない……あるいは合ったことを気付かせないためだね。
五条先生を始めとした六眼持ちの人間はまた別として。
まずは挨拶だのと言いながら話す二人を眺めつつぼんやりと思考する。
「私が高専で学び気づいたことは、【呪術師はクソ】ということです。
……そして一般企業で働き気づいたことは、【労働はクソ】ということです
同じクソならより適正のある方を。出戻った理由なんてそんなもんです」
暗いね、などと話している五条先生と悠仁はとりあえず放っておくとして。
――傑もすごい顔になってるな。そりゃ後輩がこんなんになってたら驚きもするか……
「虎杖君。私と五条さんが同じ考えだとは思わないでください。私はこの人を信用しているし信頼している。
――でも尊敬はしてません」
「あ゙あ゙ん?」
『心から同意するよ』
「ちょっと、A!?」
五条先生のどこから出したか分からない声はその辺に置いといて、強さの面ではともかく五条先生は尊敬に値しないのは激しく同意する。
だって
上のやり口が嫌いだ、と言いつつ悠仁に発破をかけるこの七海建人という人物は五条先生と違い人間性を尊敬できそうだが。
「――言われなくても認めさせてやっからさ、もうちょい待っててよ」
「いえ、私でなく上に言ってください。私はぶっちゃけどうでもいい」
「あ、ハイ」
……彼、マイペースかな?
915人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【呪術廻戦】じゅじゅ男子との日常。#リクエスト受付中#ラッキー呪術#日替り
きっとこの手を離さないで。2【名探偵コナン×呪術廻戦】
もっと見る
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フェイ(プロフ) - 浅倉鬼嫁日記を知っている人がいる!!! (8月14日 21時) (レス) @page33 id: f00ada2b09 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - 七巳流さん» ありがとうございます(*´꒳`*) (2022年9月16日 23時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - 主人公の話し方が好き (2022年9月16日 22時) (レス) @page4 id: 5cbdfe38a1 (このIDを非表示/違反報告)
月野(プロフ) - ン〜?さん» ありがとうこざいます〜! 幽霊夏油と自由人主人公を今後ともよろしくお願いします( *´꒳`* ) (2022年8月18日 21時) (レス) id: 7dfcfb958e (このIDを非表示/違反報告)
ン〜? - 夏油傑が幽霊化…⁉️待て、面白すぎませんか⁇⁇⁇主人公のキャラもタイプ…!ヤバいですねェ。更新頑張って下さいねェ (2022年8月18日 15時) (レス) @page36 id: 46ba62ab5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月野 | 作成日時:2022年5月4日 17時