三話 中間 ページ10
貴「…すみませんよろしくお願いします」
木舌「うん。任せて。」
目を細めて笑った木舌さんは、平腹がいるリビングの方へ向かっていった
昨日と言い今日といい、一体何なのだろうか…やっぱり記憶改善のために来たのかね〜?
再びため息を吐いた私は、サラダにラップをかけて冷蔵庫にしまう
そして、身支度を整えた私は二人を連れ外に出ると何時も利用しているスーパーマーケットに向かった
目的の場所に到着し、店内に入ると私は思い出した様に平腹と木舌の方を見て口を開く
貴「お願いだから何の騒ぎも起こさないでくれよ特に平腹。」
目立つのは御免だ
平腹「わかってるって!」
木舌「それで、何を買うの?」
(なんで、平腹だけ名前呼びなんだろ?)
深夜の言った事に元気よく返事をした平腹に不安は募るが、木舌さんの言葉に切り替えると買うものを頭に浮かべる
貴「とりあえず先に飲料を籠に入れてしまうか。」
重いものから入れて行こう
そう考えながら籠を手にした私は、先に進み牛乳を手に取ると籠の中に寝かせて置く
お茶はパックのやつがあるからいいか
籠に物を入れていく深夜の隣に立った木舌は、じっと見ていたかと思うと私の手から籠を奪った
貴「何するんですか。」
突然の行動に私がそう言うと、木舌は目を細めて笑いながら口を開く
木舌「おれさ、荷物持ちするって言ったでしょ?だから君が手に持つのはその鞄だけでいーの。」
深夜の所持する鞄を指さしながら言った木舌に言われた本人は不審がる
やけに親切だ
…お前の頭をぶん殴った奴だぞ私は
不審に思っていたのが伝わったのか、少し困った様な顔をした木舌は何か言おうとしたが、それより早く視線を外した深夜に口を閉ざす
平腹「なー私ー、菓子籠に入れて良い?」
貴「駄目に決まってるだろう。平腹さんお菓子よりキャベツ取ってきなさい出来るだけ重いやつ。」
視線を外した私は、店内の物をきょろきょろしながら見ている平腹に近づくとそう言った
平腹「わかった!」
素直に応じた平腹は、野菜コーナーの方へ走って行ってしまう
平腹、キャベツと間違えてレタス持ってこなきゃいいけど
そう考えながら、次のコーナーへ向かい目的の物を入れていく
しばらく経った頃
平腹「深夜ー!持ってきた!」
キャベツを頭上に掲げながら走って来た平腹に私は顔を引きつらせた
貴「大声出しながら走って来るんじゃない馬鹿…!キャベツは普通に持って来いよ!」
18人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
四季 - 更新頑張ってください!! 待ってます! (2016年3月28日 9時) (レス) id: bf716977a5 (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - 面白い。続きが気になります (2015年12月24日 15時) (レス) id: 12f63a3500 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天月 奏 | 作成日時:2015年12月6日 22時