二話 前編 ページ6
晴れた空が清々しい朝
貴「起きろ!」
ベットで寝ている人を叩き起こす毎朝である
私よりも幼い少女は、ベットに横になった状態から、上体だけを起き上がらせ片手で目をこする
紅蓮「おはようございます…お姉、さま…」
貴「おはよう、とりあえず顔洗ってきな。」
紅蓮「んー…」
そしてのろのろとした動きをしながら彼女は、歩いていく
暫くして、寝ているときに着ていたパジャマなどを棚に片付けて
テレビのリモコンを取り、テレビをつけると台所から焼いたトーストと牛乳を持ってくる
紅蓮「ねぇ、お姉様…」
貴「ん?なんだ?」
紅蓮「今日は、何か来るみたいよ?…私がいなくても大丈夫?」
茜色の綺麗な目をこちらに向けながら話す彼女…一応、この子も怪異の一人だ。
遠慮なく、人間を殺してた時あったなこいつ
…こんな綺麗な子でも、残酷な時があるのよね〜と昔のことをしみじみ思い出していると
紅蓮「お姉様?」
ぐっ、その可愛い瞳をこっちに向けんなコンチクショウ(鼻血)
…おっと、いけね
貴「いや、大丈夫だよ。むしろ、獄卒が来たらお前が消されるかもしれないからな。あっ時間みたいだぞ、土曜日だけど学校頑張りな。」
紅蓮「ええ!お姉様、行ってきますわ!…あっ、いってらっしゃいのk..「しないからね、いってらっしゃい」…それじゃ、行っていますわ。」
…朝からカオスである
紅蓮が出かけた後にテレビをぼーっと見ていた
今日は土曜日であり、私は何もする事がない
今日は天気がいいし適当に部屋で時間潰そうか
トーストを食べ、牛乳でそれを流し込むと皿を台所に持っていき洗って水切りかごに置いた
そのあと、リビングに戻ってくるとテーブルに置いてあるコップの中身が空になっている
貴「…またか…」
小さくそう呟き空になったコップを手にして台所に逆戻りすると、何処からかピアノの音が流れてきた
コップを洗っていた私はその音に気付くと、視線を動かしたがすぐに手元に戻す、コップに着いた泡を流し水切りかごに置いた
そして濡れた手をそのままに点けっぱなしだったテレビを切り、カーテンと窓を開ける
すると先ほどより入ってくるピアノの音と風に吸い込んだ息を吐き出した私はふと下を見下ろした
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四季 - 更新頑張ってください!! 待ってます! (2016年3月28日 9時) (レス) id: bf716977a5 (このIDを非表示/違反報告)
真(プロフ) - 面白い。続きが気になります (2015年12月24日 15時) (レス) id: 12f63a3500 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天月 奏 | 作成日時:2015年12月6日 22時