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普通科での挨拶回りを終え、春休みに入った。

担任の先生は「 すごいじゃないか 」と褒めてくれて、心配していた部活の仲間たちも、「 応援してる 」と背中を押してくれた。

部長だったにも関わらず、新体制で土台が固まりつつあった吹奏楽部に穴を開けるのは本当に申し訳ないと思っている。

何度も、何度も頭を下げたけど、仲間たちは笑顔で私を見送ってくれた。





「 次は、アイドル科に顔を出さないといけないのね 」





自宅に届いた書類には、転科についての詳しい資料や、今後の日程についてなどが書かれていたが、とりあえず一度 こちらに来て欲しいと締めくくられていた。

その際に身分証明書を受付で提示する必要があるため、必ず持ってくるように、か。

その下に書いてある、『 ※ 奥歯まで見ます 』の文字が気になって仕方がないが、とりあえずしっかり歯磨きをしてから行こう。





「 あん、あんでっど。ふぁいん、え? ふぃーね? 」





私、あんまりアイドルに詳しくはないんで…。

ではこれから先は通用しないので、下調べを入念にして、新学期を迎えようと思う。

もしかしたら今 知ったアイドルたちをプロデュースする可能性だってもちろんあるのだし、その時に「 あなたの名前はなんですか? 」なんて恥ずかしくてきけたものではない。

私は最高のプロデューサーになって、『 Knights 』のみんなを支えて、そこでレオくんを待つんだ。





「 えーっと、明日、正午ね 」





特にこれといった持ち物もないので、明日は身分証明書と、あとは綺麗な奥歯でも用意しておけば問題ないだろう。

あぁ、そういえば一つ下にテストケースとしてもともと転入が決まっていた子がいるんだっけ。

新設された科であるプロデュース科には私とその子しか所属していないのだし、出来れば仲良くなりたいものだ。





「 ふぁあ… 」





自宅だからって、大きな欠伸をしてしまった。

明日はそこまで早起きする必要は無いけど、最近 手続きやら何やらで動きっぱなしだったし、疲労が溜まっているのかもしれない。

さっさとお風呂に入って眠ってしまおう。
明日は、ゆっくり眠れるのだから…。





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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます! 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです!更新頑張って下さい!! (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリ | 作成日時:2021年9月23日 4時

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