８テスト後-3 ページ9
･
『……ほい』
「…ありがとう」
『グッッ…！！』
ダメだろその笑顔は！！
普段笑わない人が笑うとこんなにも破壊力が…。
「……」
『…？』
焦凍は黙って遠くの方を見つめ出すので、私も釣られて視線を送る
『…あ』
だいぶ先を歩いている爆豪くん。が、こっち見てる
「………」
焦凍も黙って見つめ続けてる。
『…おーい？』
「…」
『そろそろ帰ろうか。』
「………あぁ。」
長い長い見つめ合いも終わったのか、再び歩き出す焦凍。
…もしかして。
もしかして、だけど…
『…もしかしてさ、張り合ってたりしt…』
「してない」
『爆豪くんと張り合…』
「してない」
『………だよね。』
即答すぎるだろ。
…私の自過剰か。
するわけないよねごめん。してたらいいな、なんて…いやごめんなさい。
ていうか何があってもポーカーフェイスでいられるの羨ましすぎるわ。私にも分けてほしい
「…誰にでも易易と使うもんじゃないぞ」
『発生？』
「治癒。」
『治せないじゃん』
「………いい」
『いや良くないだろ。』
おい、人の傷を治すのもヒーローの役割なんだぜ！！
焦凍の顔を覗き込めば、少し口元が緩んでる
…最高。
『……とりあえずかっこよすぎるので写真100枚いいですか？』
「多すぎるだろ」
取り出したカメラを再びリュックにしまわれた
「……いつも一緒に行動してるんだから写真なんて必要無いだろ」
『ダメだよアルバムに保存したいから』
「何のだよ」
つまり、間近で見られるからいらないだろ、と？
それはこれからもそうしていって良いぞということでよろしいかな。
…返事がなくともそうします。
『…わざわざ家まで送ってくれてありがとう結婚しよう』
「また明日な」
『華麗なるスルー』
すると焦凍は振り返って、
「明日遅刻したら置いてく」
…と。
『大丈夫任せろ……って、え？』
…それって明日も一緒に登校出来るってこと？？
『な…ななな…！』
なんて最高なんだ！！！！！！((
声に出しては近所迷惑なので、心の中で思いっきり叫んだ。
それはもう大草原にいる気分で。
『ただいま〜』
「おかえり。どうだった？」
『ん？学校楽しかった』
「違う、焦凍くんの事！」
『あっ』
そういや母も焦凍推しだったな………。(遠い目)
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
