４１午後の授業-7 ページ42
･
「ぬぅっ…」
「っと動くな！！『怪しい動きをした』と俺が判断したらすぐ爆破する！！」
とすげぇ悪人面。
『あれって脅迫だよね…』
「ヒーローらしからぬ言動…」
すると、手の男が口を開いた。
「脳無、爆発小僧をやっつけろ
出入口の奪還だ」
「！」
命じられた脳無と呼ばれる焦凍に凍らされていたはずの敵が氷を割って動き出した。
…まって、凍った体が割れてる…
「身体が割れてるのに…動いてる…！？」
「皆下がれ！！なんだ！？
ショック吸収の個性じゃないのか！？」
…よく見てみると、再生してる。
ていうかよく見なくてもわかるわ。
「別にそれだけとは言ってないだろう
これは“超再生”だな」
「脳無はおまえの100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバッグ人間さ」
そしておそらく爆豪くん目掛けてだろう、突っ込んでくる脳無。
(速い！！)
そして目にも止まらぬ速さで腕を振りかざした。
『っ…！』
すごい風圧だ
「かっちゃん！！！」
デクくんの叫ぶ声。
目を開けると目の前には爆豪くんとデクくんの姿が。
「かっちゃん！！？」
…爆豪くんがここに居るってことは、今ぶっ飛ばされたのは…
一瞬見えた気がして、それは気の所為だと思ってたけど
もしかしてオールマイト？？
「避っ、避けたの！？すごい…！」
「違ぇよ
黙れカス」
見るからに驚いた表情の爆豪くんだけど、口から出る言葉は相変わらずのようだ。
砂煙が立ち込める、…おそらくオールマイトが飛んで行った場所に目を向ける。
「ゴホッ、ゲホ………
……加減を知らんのか…」
口から血を出すオールマイト。
「仲間を助ける為さ、しかたないだろ？
さっきだってホラそこの…あー」
そう言って目を向けた先はデクくん。
「地味なやつ
あいつが俺に思いっきり殴りかかろうとしたぜ？
他が為に振るう暴力は美談になるんだ
そうだろ？ヒーロー？」
とてもひねくれた考え方だが確かにそうだ
言ってることは間違ってない。
「俺はなオールマイト！怒ってるんだ！
同じ暴力がヒーローと敵でカテゴライズされ善し悪しが決まるこの世の中に！！」
でも、その暴力の矛先が何に向けられているのかによって善し悪しが決まると、私は思う。
まるで、グレた子どもだな。あのイケボ
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作者名：おもち
| 作成日時：2019年3月24日 23時
