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『……童磨?』
「……」
…あれ?ずっと固まってる。
試しに目の前で手を振って見ると、
童磨は目をぱちくりさせて頬を引き攣らせた。
「えーっと……病気?どこか悪いのかな?」
『いや、私鬼だから病気は有り得ない』
私のおでこに手を当てた童磨。
いや、人間かよ。熱無いわ
「(いや、俺を見たら子宮が疼くって…………
……えぇぇぇ………?)」
するといきなり無言になり、顔を覆ってうずくまってしまった。
対する私は傍から見るとまるで童磨をいじめてる、みたいな。通りすがりの人間が私たちをジロジロ見てくる。
いや、もしかすると本当に泣いているのかもしれない。何か気に障る事を言ってしまっただろうか。
『童磨……ごめん、泣いちゃった?』
私もしゃがんで童磨の背中を撫でると、彼はムクリと真顔で顔を上げた。
「……なんで?」
『へ?』
「なんで子宮がキュンってするの?」
……いや、そんな事を聞かれても。
私も何故かわからないから童磨に尋ねたのにな。
とりあえず、思い当たることを言ってみればいい。
そうしたらもしかすると原因が分かるかもしれない。
『普段はならないけど、こんなの童磨にだけ
特に童磨の笑った顔を見た時とか
体が近づいたときにふわぁって香る童磨の花みたいな匂いとか……』
「待って待って、止まって」
語りだしたら止まらなかった。()
童磨に止められなかったら永遠と続けていたかもしれない。
でもそのくらい、思い当たることがあるって事だ。
「もー、可愛いなぁ」
童磨は笑いながら私の髪をわしゃわしゃと撫でまくった。お世辞でも童磨に可愛いって言われるのは本当に嬉しい。
顔がにやけるのを上手く隠せないでいると
「俺、これが何か分かったかもしれない!」
……なんて、凄いキラキラな笑顔で童磨はそう言い、私の頭をポンポンした。
『え、何がわかったの?』
「まだ言わないよ」
ニコニコと笑ってて何だか楽しそう。
可愛いな。
『あの、正直に言っていいかな』
「何だい?」
『うぐ……
童磨に着物を贈り続けたいんだけど、どうしたらいいと思う?』(真顔)
首を傾げる童磨が尊すぎて思わず悶えてしまった。
「なんで、
……ん、確か………。
あっ、俺の着物を脱がせたいってこと?」
『あ!そうそう今すぐにでも、』
「え、ちょっ、やめようか?」
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おもち(プロフ) - ゆめふひさん» そうなんですよッッッッ!!?下心丸出し仲間ですね!!!(o´艸`) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
ゆめふひ - 実はお互いに、鬼だから.........。と思っているけどその感情にきずいてないだけなんですね!!素敵(///ω///)抱かれたいわ(照)(いつもの下心) (2019年12月16日 21時) (レス) id: 027152ac96 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - ももさん» わわわわかってくれたんですか……!!!?感激すぎる……゚(゚´Д`゚)゚。ですよねですよね!!?(自分で言う)こんな童磨萌えるなぁと思いましてッッ!!! (2019年12月16日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
もも - 「取られたから」ってヤバイ!!(独占欲…)そんな素晴らしい言葉があったとは!! 離れた時間が愛を育てる感じがたまらないですね(>_<) (2019年12月16日 19時) (レス) id: 059a63c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - setuna7014さん» あぁぁぁあ!!!!(汚い高音)本当ですね!!!!間違えてます!!ありがとうございますッッ!!!!(〃▽〃) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち | 作成日時:2019年12月1日 20時