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『……あのさ、善逸』



「……うん?」






それからしばらくして、やっと私の興奮も治まった頃。




目が覚めた時から気になっていた事。



炭治郎も伊之助がいない。





『2人はどこ行ったの?
禰豆子ちゃんはここに居るみたいだけど……』



大事な禰豆子ちゃんを置いてどこへ行ってしまったのだろう。





「俺たちの隊服を洗ってもらいに行ってるよ」



『え!?ここの旅館そんなサービスあるの!?』





驚いた。

いい旅館だとは思ってたけど、そんなに待遇が良いとは。





「だから、2人きりだね」



『……ハッ』




そうだ、2人きりだ…………って、ちがうわ。





『禰豆子ちゃんがいるだろ!!』


「寝てるもん!!!」


『“もん” って付けるな可愛いな!!?』


「そこ!?」





まさしく女子力。
無意識に発動される善逸の女子力。





そんな女子力高めの善逸に1つ、お願いをする事にした。






『……お願いしてもいい?』



「え?もちろんAちゃんの事ならなんでもするけど…」



『じゃあ、サラシ巻いてくれない?』



「」






私がそう言うと善逸の動きが止まり、
白目を向いてしまった。





「……Aちゃんの……さ、サササササラシ!!?」



『目が血走ってる!』





指をそれぞれ動かして近づいてくる善逸からは恐怖しか感じない。





『包帯……そこにあるの取ってもらってもいい?』



「もももももちろん……!!」





善逸がガクガクとロボットみたいに
ぎこちなく歩いてる。


これは任せても大丈夫なのだろうか。





「絶っっっっ対、振り向かないでねッッッ!!!?」



『わかってるわかってる。』





私はそう言って背を向けると、
善逸が私の浴衣を肩から降ろす。




『……、』




謎な空気がまとわりつく。






『あの善逸、』


「今!!!話しかけたら俺多分死ぬ!!」


『すみませんでした』





なぜ死ぬんだ。





そんなこともあり、ぼーっと前を見ていると
善逸の手が肌に触れた。





「ヒィィィッッ」


『そんなに!?傷つくんだけど!?』


「ごごごごごめん!!!
ここの包帯持って前の方巻いて!!」


『あ、はい』





焦りながらでもしっかりしてくれるんだなぁ。

そういう面倒見のいい所も尊敬してるし、好きなところでもある。






「……あ、今Aちゃんから幸せな音が聞こえる」



『ふふっ
うん、幸せ』









これが



ずっと続けばいいのに、って。

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るーあ - ガチめに泣きました…もう…一生読んでられます…最高です…(語彙力無) (2019年12月25日 20時) (レス) id: e490d5357b (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - Mahtaさん» そうですそうです!!!小説の力をお借りして下弦の参のみを復活させました〜!他の加減はもう居ないです……だがしかし。実は彼、下弦ではなく……。おっと、ネタバレになってしまうのでここら辺で!!(o´艸`) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - あれ台詞あってない気がする(今更) (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
Mahta(プロフ) - 下弦の参って原作ではあれっすよね?ほしさんが声当ててるあの人、、、「ダメだ、、、おしまいだ!心は読まれ、肯定しても否定しても○される」の人ですよね?けどあれですよね!小説の力d(( (2019年12月14日 19時) (レス) id: 7a57e948cf (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - 美夏さん» なななななんですとおおぉ!!?嬉しいです!!!!更新だいぶ遅れてますね(´・ω・`)今週中には更新したいと思いますので!!(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年12月11日 22時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おもち | 作成日時:2019年10月20日 23時

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