検索窓
今日:13 hit、昨日:42 hit、合計:102,719 hit

39 ページ41





貴「……」




タタラ「さっきからなに怒ってるの」




貴「怒ってない」







廊下を肩を並べて歩いていると、タタラがそう尋ねてきた






タタラ「……何が不満なのかは分からないけど、何かあれば俺に言え」




貴「…うん…」






なんだかさっきまで嫉妬で八つ当たりしてた私が恥ずかしい







貴「ごめんね」




タタラ「何が?」




貴「八つ当たり」




タタラ「……」






タタラが立ち止まる





貴「タタラ?」




タタラ「いや、行こう」





タタラは私の後ろの方を睨み、私の手首をそっと掴むと再び歩き出した






貴「何かいるの?」コソッ




タタラ「…まぁ、いる。
……気にするな」




貴「うん」





タタラに掴まれてる腕が暖かい






タタラ「…、悪い、痛かったか」




貴「え?痛くないよ
つかむしろ痛くてもいいから掴んでてください」




タタラ「キモイ」




貴「ひど」







でも素直に嬉しい


手を繋いでるって事でいいでしょうか??(手首だけど)







タタラ「今夜、リキと霧嶋と俺の三人で任務がある
今日はエトと一緒にいろ」




貴「へ?一人で待てるよ」





タタラ「…いや。今日はなんだか…」






嫌な予感がする、とでも?







貴「わかった」




タタラ「…」






私の手首を掴むタタラの手の力が


少し強まった気がした











タタラ「…座れ」



貴「ういっす」






ベッドを指さされ、その言葉に素直に従う







タタラ「…首、治るのおっそ」




貴「仕方ないだろ!」






私は人間なんだから





タタラ「…なんか悪いことしたな」




貴「何言ってんの、別にいいよこれくらい
なんなら今も飲む?なんちゃって〜」




タタラ「お前、そんな簡単に言うけど本当にいいの?」




貴「うん、飲みたいの?」



タタラ「いらない」



貴「ガーン」



タタラ「…」





タタラは無言で首元の傷の手当を手際良くこなしていく







貴「った…」



タタラ「…我慢しろ」



貴「ういっす」






終わった、と言われて携帯用の鏡で首元を見てみると、包帯が綺麗に巻かれていた





貴「タタラ、包帯巻くの上手いね…」


タタラ「まぁ、毎日巻いてるから」





それって怪我してるからだよね?






貴「あのー、あんまり無理しないでくださいね
いや、何様って感じだけどタタラいなくなったら死んでしまう」



タタラ「何それ」






タタラは少し微笑み、私の頭に手を置いた

40→←38



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (44 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おもち(プロフ) - まっちゃさん» 嬉しいですありがとうございます…(//∇//)\ 頑張ります!! (2018年12月25日 21時) (レス) id: 9123ab14eb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - とても面白いです!続き待ってます! (2018年12月25日 20時) (レス) id: c064f2d099 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おもち | 作成日時:2018年12月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。